ダウンタウンスペシャルくにおくんの時代劇だよ全員集合!は、1991年にテクノスジャパンから発売された、ファミコン用のアクションRPGです。
これは小学生のときに「又借り」という最悪な形式で借りてプレイしたゲームです。でもそこまでしてもやりたかったんですよ…! 主に兄が。例の年中ファミコン友人が私のクラスメイトから借りていて、一緒に遊んでたんですが、私の兄もやりたいと言い出し、まあそういう形で借りてしまいました。これ以降又借りはしていません、ダメ!絶対!!
このゲームは主人公側に相棒がつく、2人体制で進めるゲームで、COMと2Pを選んで遊べます。また、攻撃が仲間にヒットしない「きょうりょくモード」、ヒットする「たいせん」モードの2つの設定からどちらかを選ぶことになります。無論、たいせんを選ぶとルール無用の殺し合いになります。くにおくんシリーズらしいモードですね。
ストーリーは、主人公「くに政」の恩人である「文蔵」親分が病に倒れたところから始まります。見舞いに駆けつけたくに政と、子分の「つる松」。その後、文蔵の娘「お琴」が何者かにさらわれてしまい、くに政はお琴救出のため、日本中を東奔西走することになります。
このゲームでは情報を求め、敵と戦うことが主な目的となります。
全体マップを呼び出すと、敵のいる場所が分かります。これを参考にして自分達も移動する訳ですが、敵も移動することがあるので、頻繁に敵の居所をチェックする必要があります。
敵と遭遇すると、戦闘開始。「きょうりょくモード」に設定していても、相棒が敵を投げたときや武器を投げたときに巻き込まれるとダメージを貰ってしまいまいます。このせいで兄とプレイしていたとき、元々ギクシャクしていた兄弟関係が更にギクシャクしました( ´,_ゝ`)
ザコを全滅させると、その一団のボスが出てきます。ボスは必殺技を持っている場合があるので、ザコよりも当然手ごわい存在です。
登場と同時に手押し車に轢かれる銀八…。
ボスの中には倒すと仲間にできる輩もいます。貴重な戦力となるのでどんどん増やしていくのが吉でしょう。この「権作」は巨漢を生かした必殺技「張り手スペシャル」を使えるキャラです。モチーフは『大運動会』の連合チームの西村。
今作はとにかく登場する必殺技が多い! 『運動会』の倍くらいあるんじゃないでしょうか。「マッハパンチ」や「マッハキック」などは「Ⅱ」が存在するという豪華さ。
パッケージ裏に書いてある通り、「とってもすぺしゃる」な内容です。
出し方も、よくまあ十字キーとAボタンとBボタンの組み合わせだけで全部出せるように工夫されているなあ、と思わず唸っちゃいますね。
私が個人的に好きな技の1つ、「にんげんへり」。ダウンした敵を担いで、下ボタンを2回押すと出せる技です。職人の技っぽくて好きなんですよ。
コロコロと転がって敵に体当たりする「すくりゅう」も好きですね。同じ系統の必殺技だと、「じぶんぎょらい」のほうがスピードがあって強力なんですが、この転がりながらの体当たりというのが個人的にツボで。
ステージ背景も各地域の特色が出たグラフィックになっていて、趣を感じますね。さすが時代劇ゲーム。
そしてこれが幻の「やまだのじゅつ」。上ボタンを2回押すことで発動し、画面内の全ての武器アイテムを浮かせ、敵にぶつけるというサイキックな技。自分がアイテムの上に乗った状態で出すと、自分もそのアイテムと一緒に移動できちゃいます。とても便利で強力な技ですが、見方も巻き添えを喰らうので、2人プレイ時には注意が必要です。兄とプレイするときはこの技は使用厳禁でした。
敵を倒して得た小銭を集めて、お店で買い物できるのもこのゲームの楽しみの一つ。回復アイテムから装備アイテム、必殺技まで買えます。敵と戦闘中でも入ることができ、買い物が終わって出てくるまでちゃんと敵さんは待っていてくれます。さすが時代劇ゲーム。
また、各マップには「なぞのみせ」という店があって、そこでは通常の町の万屋では売っていない、強力なアイテムが売られています。この店を探すのもこのゲームの醍醐味ですね。
フィールド上ではいつでもメニュー画面を呼び出せます。
ここでアイテムを使用したり、装備したり、必殺技の設定やゲームの設定、セーブなど色々なことができます。
ステータス画面。仲間キャラによってステータスは異なっていて、得手、不得手分野が決まっています。連れて行く相棒の判断材料の1つになりますね。
このゲームの凄いところは、レベルアップ時の各パラメーターの成長率を自分で割り振りできること。これでオールマイティーなキャラを作ることもできますし、得意分野に特化したキャラを作ることができます。
さらにこのゲーム、実はマルチエンディングになっていて、ゲーム中に取った行動が色々と影響を与えます。一度仲間にしたキャラが裏切って敵になる場合もあり、また、仲間にできるキャラを2人組のうち1人しか選べなかったりと、何度も楽しめる作りになっています。
1991年に発売されたソフトとしては、かなり成熟したリッチな内容のゲームと言えるでしょう。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
くにおくんシリーズの中ではこれが一番ハマりましたね!
ケンカバトルとRPG要素が楽しめてしかも2人で遊べるという傑作です。スーパーファミコンの『がんばれゴエモン』シリーズに似てますね、あっちはケンカバトルじゃないですが(笑)
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
コメント
コメント一覧 (2)
そんなわけでかるびん的協力プレイと言うと、アーケードの「エイリアンvsプレデター」とか「天地を喰らうⅡ」ぐらいですかね。特に後者は友人ともどもアホみたいに100円突っ込みまくった記憶がごぜーます。
アーケードの「エイリアンVSプレデター」は稼動後10年くらいたってから秋葉原で見つけて友達とやりましたが、凄い面白かったです!『天地を喰らうⅡ』はやったことないんですよね、近くのゲーセンにあるにはあるんですけど…。