すばらしきこのせかい

すばらしきこのせかい It's a Wonderful Worldは、2007年にスクウェア・エニックスから発売された、ニンテンドーDS用のタッチアクションRPGです。開発はジュピターが担当しました。
海外のG4の『X-Play』では、2008年度ベストゲームにおいて最優秀携帯ゲーム賞を受賞しています。その他にも、web上で伝統ある海外サイト『GameSpot』では2008年度ベストDSゲームに選ばれるなど、国内だけでなく、海外でも高評価を得たゲームです。
2012年にiOS版、2014年にAndroid版がリリースされました。


このゲームは社会人3年目の春に買いました。ネットで評判がいいのに、なぜか中古ショップで安めに売っていたので、タッチペンアクションは苦手でしたが試しに買ってみました。

このゲームは、キャラクターデザインを『キングダムハーツ』を担当していた野村哲也氏が手がけていて、彼のデザインは好きなのですんなり受け入れられました。
また、音楽に非常に力を入れているのも特徴で、DS用ソフトなのにボーカル曲も多数入っています。通常戦闘曲は約5曲の中からランダムで選ばれるのですが、そのうちのほとんどがボーカル曲です。ポップ、ヒップホップ、アップテンポ調などの曲で戦闘を盛り上げてくれます。ボス戦もボーカル曲です。
ゲームで使われている音楽はジャンルが様々で、各曲はCDとしてゲーム中のショップで販売されていて、アイテムとして使うとその場で聴けます。


~ストーリー~
他人と分かり合うことに疑問を感じ、一人でいることを好むと同時に他人と関わることを極度に嫌っている15歳の少年、桜庭音操(サクラバネク)。彼は生まれ育った渋谷の町で突如意識を回復した。いつの間に気を失っていたのか。気づくと、ネクの手の中にはスカルマークの入った黒いバッジがあった。いぶかしげにこのバッジを見ていると、突如、周囲の人たちの思考が頭の中に流れ込んできた。

すばらしきこのせかい1

(このバッジのせいなのか?)。考えていると、突如ネクのケータイにメールが着信する。内容を見ると…

すばらしきこのせかい2

何かのイタズラだと思い、メールを消去しようとするが、消えない。すると突然、カエル型の化け物がネクに襲い掛かってきた。周りの人たちはネクの存在に気づいてないのか、助けてくれない。対処することができず、逃げるネク。すると、途中で同じように化け物に襲われた人たちが消えていくのを目撃した。

散々走ったがそれでも化け物は襲ってくる。すると1人の少女が話しかけてきた。
「やっと見つけた! 私と『契約』して!!」

すばらしきこのせかい3

訳の分からないまま、言われる通り「契約」をすると、少女から手渡された赤いバッジで炎をだせるようになった。その力で化け物を倒したネクたち。
少女が言うには自分たちは「死神」のゲームに参加させられていて、死神からのミッションをパートナーとクリアして、7日間生き延びなければならない。もし生き延びられなかった場合は、存在が消滅してしまうー。
ネクはこの少女をパ-トナーとして、生き残りをかけたゲームに巻き込まれていくのだった。


このゲームは2006~7年頃の実際の渋谷の町並みを再現していて(一部の施設や店名は変えてあります)、ネクたちは死神のミッションをクリアするため、渋谷の町を奔走することになります。

すばらしきこのせかい4

このゲームではフィールドの移動からコマンド選択、戦闘までほぼタッチペンのみで行います。

フィールドでは下画面のスカルバッジをタッチすると、周囲の人々の考えていることを覗けたり、「ノイズ」と呼ばれる化け物と戦うことができます。ノイズをタッチすると戦闘が始まり、ゲームが進むと複数のノイズをタッチすると連戦ができるようになります。

すばらしきこのせかい6

戦闘画面。戦闘は上画面、下画面と同時に展開されます。こちらは上画面。十字キーでパートナーのシキを操って、カードを組み合わせて敵にダメージを与えます。尚、十字キー操作をしないと数秒でオートモードに切り替わり、自動で戦ってくれます。

すばらしきこのせかい7

こちらは下画面。ネクを操り、装備しているバッジをサイキックという能力で使用して攻撃します。
バッジはタッチ(連続タッチやホールド)、スラッシュ(こする)、スライド、マイクに声を出す、息をふきかけるなどの方法で効果が発動します。どの操作で発動するかはバッジごとに決まっています。

すばらしきこのせかい8

バッジには発動までにかかる時間や一度に使える回数が決まっています。全回数使い切ると、「リブート」状態になり、リブートが終わるとまた使用できるようになります。このリブート時間もバッジによって異なります。

また、ネクの移動もタッチペンで行うので、慣れない内は結構テンパります。

すばらしきこのせかい9

攻撃をしていると光球が発生する場合があります。これをパートナー間で何度かリレーすると、必殺技が使えるようになります。

すばらしきこのせかい10

必殺技は画面内全ての敵にダメージを与えられる強力なものです。

ちなみに、上画面と下画面に出てくる敵は共通で、HPも共有しています。どちらか片方の画面の敵を倒せば、もう一方の敵も消えます。
また、ネクとパートナーのHPも共有になっていて、どちらかが倒されるとゲームオーバーになります。

敵を倒しすとBPが手に入り、バッジの経験値が上がります。一定値まで溜まるとレベルアップし、強化されます。また、ネクたちにもレベルの概念があります。

すばらしきこのせかい11

バッジはかなりの種類があり、攻撃のほかに補助系、回復系などもあります。また、服のように「ブランド」の概念があります。ブランドの説明は後ほどしますが、バッジの中にはブランドが違うだけで能力が重複しているものもあります。

バッジにはランクが設定されていて、1つのバッジデッキの中に重複したランクのバッジは入れることができません。ランクが高い強力なバッジを何個もつけることは出来ないわけです。

バッジは最高6つまで同時に装備できるようになり、デッキは4つまで組めます。

すばらしきこのせかい12

ネクたちは体の4箇所に服や靴などを装備できます。もちろん、装備するとステータスが上がります。
この服にも「ブランド」の概念があります。

また、「フード」を食べて消化すると、ステータスを上げることができます。各フードにはFOODメモリが設定されていて、これがなくなると、消化されたことになります。尚、一日に食べられるフードの量は決まっています。

すばらしきこのせかい13

「ブランド」はトレンド(流行)と関係があり、渋谷の各エリアで各ブランドのトレンドは異なります。そのエリアでトレンドが高いブランドの服やバッジを装備していると能力が上がりますが、逆の場合は下がってしまいます。

あえてトレンドではないブランドで身を固めてそのエリアで戦闘を繰り返し、そのエリアのブランド人気を上げることもできます。

ちなみにブランドは全部で13種類あります。

すばらしきこのせかい14

ショップでは、同一のブランドで購入を繰り返すと店員との新密度が上がり、服のアビリティ(特殊能力)を教えてくれるようになります。初見でも教えてくれる場合はあります。アビリティは服によって搭載されている数が違うので、服の全アビリティを知るためには、それなりにそのショップに通う必要があります。

すばらしきこのせかい15

ミニゲームの「マーブルスラッシュ」。バッジをおはじきのようにぶつけ合い、リングから落とすと勝ち。
何とバッジごとに重量や特殊能力なども細かく設定されています。

すばらしきこのせかい16

ただぶつけ合うだけでなく、このような特殊技も使えます。どの技をどれだけ使えるかはバッジによって異なります。
レトロ調のBGMが流れる中、やりだすと結構ハマります。一部ストーリーにも関わってくるので、練習がてら遊んで気分転換するのもいいんじゃないでしょうか。


この物語は、平たく言うとネクの成長物語です。このゲームの主役が少年少女ということもあって、青臭い場面もありますが「ああ、何かわかるな」といつの間にか感情移入していました。張り巡らされた様々な伏線が最終的に上手く回収され、物語の真実を知ったときには思わず唸りましたね。

タッチペンやマイク機能を使ったアクションRPGという既存にはないクリエイティブなゲームで、今まで味わったことのないシステムにはじめは戸惑いましたが、じきに慣れ、気づくと没頭していました。

バッジを強化する楽しみと、レアバッジをゲットする楽しみは育成ゲームに近いものがあり、ハマリましたね。私が服好きなので、ショップで色々なデザインの服を買って装備するというのも楽しかったです。

細部までちゃんと練りこんで作られた、独創的で良質な創作作品だったと思います。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
DSシリーズを持っていて、まだプレイされたことのない方には強くおススメします。
やりこみ要素として、アナザーストーリーも用意されているのできっと値段分の価値はありますよ。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

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