大神は、2006年にカプコンから発売された、プレイステーション2用のアクションアドベンチャーゲームです。企画・開発はクローバースタジオが行い、カプコンから発売されました。
平成18年度文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門大賞、2007年度日本ゲーム大賞優秀賞を受賞しました。
その後、Wii、PS3に移植され、2010年にはDSで続編が発売されました。
このゲームはやってみたいと思っていたときにはレア化していて、新品は勿論、中古もなかなか発見できませんでした。ある日偶然中古で発見したときはツイてましたね、値段は新品と変わりませんでしたが…。今は中古ショップに行けば大概見かけるようになりましたね。
このゲームの大きな特徴は、ゲームグラフィックが日本画風の3Dグラフィックで構成されているところにあります。墨絵を思わせるようなタッチが独特の雰囲気を醸し出しているゲームです。
~ストーリー~
100年前、英雄イザナギと不思議な白浪の白野威(しらぬい)によって倒されたヤマタノオロチ。それを封印していた伝説の剣を何者かが引き抜いてしまった。その結果、ヤマタノオロチが復活し、世界が邪悪な妖気で包まれてしまった。そんな中、大神アマテラスも白野威の像に宿り復活し、ヤマタノオロチを倒すため、絵師のイッスンと共に旅に出たのであった。
これが主人公・大神アマテラス。狼のような姿でもあり、白い大型犬にも見えます。仕草がキュートです(・∀・) フィールドで放っておくと、くぅぅぅ~ん、と鳴いて伏せてあくびをします。マイペースながら決めるときはビシッと決める神様です。
こちらがお供のイッスン。と言うかある目的の為に勝手にアマテラスに付いてきます。アマテラスは一切しゃべれないので、彼がいないと話が進みません。ある意味最も重要なキャラクターですね。
見た目はとても小さいですが、自分よりも大きい者にケンカを売るくらい度胸はあります。また、絵師を名乗るだけあって非常に絵が上手いです。
このアマテラスとイッスンのコンビが見事にボケとツッコミとに別れていて、見ていて面白いんですよ。
アマテラスは「筆しらべ」という能力を持っていましたが、100年前にヤマタノオロチと戦い、その身を失ったせいでその能力を12の分神に分けることになりました。
始めから使える筆しらべは、太陽神であるアマテラス自身がその身に宿していた「光明」だけで、旅先でその分神たちと会う事で、使える筆しらべの数が増えていきます。
この「蘇神」は、失ったものを蘇らせる「画龍」の能力の分神です。壊れた通路を修復したり、枯れた川を復活させたりできます。
これが筆しらべ。筆しらべ画面に切り替え、左スティックで模様を描くことにより、様々な現象を起こせます。
画面は横一文字の線を引き、「一閃」で木の実を切り落とすところです。
各地にある賽の目を復活させると、妖気で満ちたエリアが浄化される「大神降ろし」を起こせます。これでそのエリアを自由に移動できるようになります。
画像はコノハナサクヤが宿る大樹の実を切って起こした「神降ろし」。これではじめの村が浄化されます。
この大神降ろしのムービーが見事としか言えない程ダイナミックで美しく、これ見たさにこのゲームを始めた人もいるようです。私もはじめて見たときは思わず感嘆のをあげてしまいました。
また筆しらべは、ダンジョンのギミックを作動させることにも使用します。アドベンチャーゲームらしく、謎解きの要素もある訳です。ですが大抵は分かりやすく、またイッスンがヒントを言ってくれるので詰まることはそんなにありませんでした。
登場する人物は味のある者ばかり。100年前オロチを倒したイザナギの子孫と言い張るスサノオ。でも実際はマダオ(=まるでダメなオッサン)で、剣の修行を怠り寝てばかりいます。
桜餅作りが得意なミカン婆。困っているところを助けてあげると、あとで桜餅をくれます。桜餅を作るシーンは、カプコンの格闘ゲーム好きなら思わず吹いてしまうはず(笑)
広いフィールドをアマテラスを操作して、縦横無尽に駆け抜けるのはこのゲームの醍醐味ですね。走った後には草花が咲き、神が通った後の象徴みたいです。
アマテラスは走り続けると2段階まで加速するので、最高速度で走り回るのは気持ちイイですよ!!
「大神降ろし」をしてエリアを浄化した後にも妖の者はフィールドを徘徊していて、接触すると戦闘になります。
対妖怪「緑天邪鬼」。
戦闘はアクションになっていて、アマテラスを操作して、装備している武器で敵を攻撃します。アマテラスは始めは「真経津鏡(まふつのかがみ)」しか装備していませんが、ストーリーが進むにつれ、武器が増えていきます。武器は大きく「鏡」、「剣」、「勾玉」の3種に分かれます。武器は「表」と「裏」にそれぞれ装備できて、どちらを表、裏にするかによって攻撃のバリエーションが変わってきます。
また、戦闘でも使える筆しらべの「一閃」や「紅蓮」などは、使用すると敵妖怪にダメージを与えられます。ただし筆調べには「墨びょうたん」を一定量使用するため、無尽蔵に繰り出せるわけではありません。墨びょうたんは時間経過と共に回復していきます。また、置物や敵を倒すと出ることがあります。
私はこのゲームで戦闘が一番好きで、武器の組み合わせを考えたり、いかに素早くノーダメージで敵を全滅させて高いリザルトを出せるか挑戦したりして楽しんでいました。個人的には表は勾玉が好きですね、連続ヒット数が高く、爽快感があるので。
困っている人を助けたり、野生の動物たちに餌をあげたりすると、「幸玉」が手に入ります。この溜まった幸玉を使って、アマテラスの強化ができます。とりあえずHPと、墨びょうたんの上限アップが優先順位が高いと思います。
私がこのゲームをクリアしてまず思ったのが「名作」。それも日本が誇れる。
日本画風のグラフィックのお陰で、妖怪のおどろおどろしさが強調されたり、逆に愛着が湧くように感じたりして、ほかのゲームでは味わえない独特の雰囲気がゲーム全体を通して伝わってきます。
ゲームの難易度自体が低めで誰でも楽しめるような間口の広さも評価できます。
また、やりこみ要素もしっかりあり、2周目以降も楽しめるようになっています。
肝心のストーリーも、シリアス過ぎずに笑いの部分もあり、最後には涙腺を刺激され、見事としか言いようがなかったです。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
日本人なら必ずプレーして欲しい一本です。日本の昔の文化を擬似体験できる点でもおススメです。良くこのゲームと『ゼルダの伝説』が引き合いに出されますが、あれほど謎解きは難しくなく、戦闘もこちらのほうが楽しいと私は思いました。
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
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