ストⅢ

ストリートファイターⅢ 3rd STRIKEは、2004年にカプコンから発売された、プレイステーション2用の挌闘アクションゲームです。アーケード版の移植作となります。
ほかにもドリームキャストやXboxに移植され、2011年にはプレイステーション3とXbox 360用にネットワーク対戦に対応した「ONLINE EDITION」版が移植されました。

ストリートファイターⅢは3作制作されていて、第一作が1997年にアーケードリリースされた「-NEW GENERATION-」、第二作が同年にリリースされた「2nd IMPACT -GIANT ATTACK-」、そして第三作が1999年にリリースされた、この「3rd STRIKE -Fight for the Future-」となっています。

このゲームは30歳くらいのときに買いました。ドリームキャスト版をやりこんだ友人から熱心に勧められ、もう挌闘ゲームは飽きていたのにも関わらず、中古で安かったので買ってみました。やってみたらこれがまたびっくりの作品でした…。

ストⅢ1

今作の主人公は、新キャラ「アレックス」になっています。新キャラがボス含め16人、そして「ストリートファイターⅡ」シリーズからリュウ、ケン、春麗、豪鬼の4人が参戦しています。

ストⅢ2

今作では、キャラ選択時に「スーパーアーツ」と呼ばれる超必殺技を3つの内から1つ選ぶ形式になっています。スーパーアーツごとにアクションや威力が異なるのは勿論、発動に必要なゲージの長さや、ストックできるゲージ数が異なります。
このゲージは後述する「EX必殺技」を使用する際にも必要となるので、同じキャラでも選んだスーパーアーツによって戦術が変わってくるところがこの作品の面白いところです。

ストⅢ3

1Pプレイでは、キャラ、スーパーアーツを選んだ後、対戦相手を提示された二名の内から1人を選びます。
これはストⅡやZEROシリーズにはなかった試みですね。
これにより、苦手な相手を極力避けることができるようになった為、勝ち進めて行く上でプレイヤーに有利になったと思います。

ストⅢ4

対戦相手を決めると、相手のグラフィックとスーパーアーツが表示されます。COMはスーパーアーツによって極端に戦い方を変えてこない気がしますが、中には相手がCOMでも使われると厄介なものもあるので、一応ここで確認しておいたほうが吉です。

ストⅢ5

今作独自のガード&カウンターシステム、「ブロッキング」。敵の攻撃が自キャラにヒットする直前に、タイミング良く方向キーで相手方向(立ち攻撃とジャンプ攻撃は前、下段攻撃は下)を入力すると、ダメージを受けず、さらにガード時と違いすぐに動けるので、カウンター攻撃を狙えます。

相手の攻撃を読み、さらにヒットするタイミングまで覚えていないといけないので、まず初めてプレイするユーザーには飛び道具くらいしかブロッキングできないでしょう。私もそうでした。

しかし、このブロッキングシステムがこのゲームの最大のキモであり、うまく捌けるようになると爽快感も感じるため、是非できるようになっておきたいテクニックです。
上級者になるとスーパーアーツも全部ブロッキングしてしまいます。このゲームをやりこんだ友人に、リュウの「真空波動拳」を全部捌かれたときはちょっと尊敬してしまいましたね(´∀`) ブロッキングされて不利になったのに何故かテンションが上がってしまいました。いいもん見せてもらったなぁ~、と。

ストⅢ6

ケンのスーパーアーツ、「疾風迅雷脚」。地上で蹴りを連続で叩き込んだ後、空中竜巻旋風脚でフィニッシュする豪快な技です。
ケン使いの人は大体スーパーアーツはこれを選びます。発動に必要なゲージ量が少なく、さらに最高3本までストックできるからです。単発の威力は3つのスーパーアーツのうち最も低いですが、コンボに組み込むことで強力な技と化します。また、発動時に少し前進するため、ヒットさせやすいという利点があります。
なぜここまで細かく説明するのかというと、私もケン使いだからです(笑) ヘボですが(笑)

ストⅢ7

変わってこの画像。ヒューゴの体が黄色く発光していることが確認できると思います。これが「EX必殺技」です。必殺技を高速で繰り出すことができるシステムで、発動した瞬間に体が黄色に発光します。
スーパーアーツゲージを一定量消費しますが、緩急をつけて攻めたいときや一気に攻撃を畳み掛けたいときなどに重宝します。必殺技によってはEXで出せないものもあります。

ストⅢ8

今回初登場の新キャラ、「ショーン」と「レミー」。ショーンはケンの弟子で、昇龍拳もどきや竜巻旋風脚もどきの技を使えます。…キングオブファイターズ'97で似たような設定の人がいたような…(≡ω≡.)
レミーはちょっと性格というか中身がイタイ人ですが、ストⅡのガイルのようなタメ技を得意としていて、足のリーチも長く、使いやすいキャラです。

ストⅢ9

試合に勝つと、キャラクターの台詞と共に、今の試合内容のグレードが示されます。これが「グレードジャッジシステム」です。
プレイヤーの技の使い方、試合展開の面白さなど様々な要素から総合的に対戦内容を評価されます。
これが1Pプレイでもやりこめるモチベーションのひとつになっていて、単にCOMレベルを高くして勝つだけでなく、いかに無駄な動きを少なくし、コンボをつなげたりブロッキングしたりできているか、今の自分の技術力の目安になります。
ちなみに最高グレードは「SS++」となっています。

ストⅢ10

このゲームでは1Pプレイ、1Pと2Pの対人対戦のほかにトレーニングモードも用意されています。
このモードはさらに2種類に分かれていて、練習相手の状態を細かく設定して臨める「ノーマルトレーニング」モードと、ブロッキングの練習ができる「ブロッキングトレーニング」モードがあります。ブロッキングトレーニングでは、あらかじめ練習相手を操作して行動パターンを記録し、その動きに合わせて自キャラでブロッキングをするモードです。

ブロッキングトレーニングにはお世話になりました。それでもまだ全然ブロッキングできません(苦笑)

また、対人対戦の試合内容を保存して、後で見ることもできます。


このゲームは今でも挌闘ゲーマー間で根強い人気を誇っていて、リリースされてから10年以上経つのに今でもアーケードで稼動していたり、挌闘ゲームの大会で使われたりしています。

それはやりこんだり研究したりすればするほど美しいプレイができるようになるのと、ほかの挌闘ゲームにはないブロッキングを使った差し合いの奥深さが魅力なんだと思います。

ダッシュやハイジャンプもできるようになった為、それによっても戦略の幅が広がり、感覚的に攻めれば勝てる訳ではなく、頭を使う要素がかなりある挌闘ゲームです。
実際私はこのゲームで対人対戦をしていると、2時間くらいで頭が疲れ果ててしまいます。将棋で何戦か指したくらいの疲労が出ます。

今の挌闘ゲームはボタンを連打していれば簡単にコンボまで繋げられるものもありますが、このゲームは真逆でいかに自分でコンボを組み立て、相手の攻撃を読むか、ということを楽しむゲームだと思います。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
2D挌闘ゲームの1つの完成形、と言っても過言ではないと思います。
奥が深すぎるので人を選ぶゲームとも言えますが、間違いなく傑作です。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。