九龍 Re

九龍妖魔学園紀 re:chargeは、2006年にアトラスから発売された、プレイステーション2用のジュブナイル伝奇アドベンチャーシミュレーションゲームです。2004年に発売された無印版に追加要素を搭載したバージョンアップ版です。開発はシャウトデザインワークスが担当しました。
このゲームはPSの『東京魔人學園』シリーズを手がけた今井秋芳氏が監督・脚本を手がけていて、世界観を共有しています。

~ストーリー~
世界中に点在する埋もれた秘宝を捜し求める冒険者、「宝探し屋(トレジャーハンター)」。主人公・葉佩九龍(はばきくろう)もまた、若き宝探し屋だった。
エジプトでの任務を完了した彼に下された次の任務は、日本の東京にある全寮制の高校、「天香學園(かみよしがくえん)」の遺跡探索だった。その深部には秘宝が眠っているという。そこへ転校生として主人公は潜入した。
しかしこの学園は、「生徒会」と呼ばれる集団に支配されており、生徒会の法に触れた者には「執行委員」によって生徒・教師問わず処罰されていた。
学園を調査し、「墓地」に遺跡の入り口があることを突き止めた主人公。しかし、墓地に近づくことは生徒会の法の中でも最も重い罪とされていた。
こうして主人公と生徒会の魔人たちとの戦いが切って落とされたー。


九龍 Re1

このゲームは昼間の学園生活のアドベンチャーパートと、夜の遺跡探索シミュレーションRPGパートの2部構成となっています。
また、1話完結型の形を取っていて、プロローグとエピローグを含め全15話で構成されています。

このゲームの特徴の1つとして、「感情入力システム」があります。これは、会話をしている人物から投げかけられた質問に対し、任意の感情を選ぶことで返答するというものです。感情には「友」、「燃」、「喜」、「愛」、「憂」、「悲」、「寒」、「怒」、「無視」の9つがあります。選んだ感情により、相手は異なるリアクションをとります。

登場人物たちには、主人公に対する「好感度」というパラメータが設定されていて、この感情の選び方次第で変化していきます(ほかにも好感度を変化させる方法は幾つかあります)。

九龍 Re2

アドベンチャーパートでは、主に会話によって話が進んでいきます。
学園の人物たちの会話の中には定型文での返答の選択をする場面もあります。
好感度を上げるように務めるのも良し、あえて好感度を下げてギスギスした学園生活にするもよし、それはプレイヤーの手に委ねられます。
まあ好感度が低くて得することなんてないんですけどね(笑)

九龍 Re3

昼休みには校舎の中を自由に移動し、探索できます。場所によってはアイテムを拾えたり、会話が出来る人物がいたりします。
上の画像の人間関係図が好感度をはかる目安となります。
この状態では、主人公は同級生の八千穂からは「優柔不断な人物」と見られていて、担任の雛川先生からは「大切な生徒」と思われている、と。だって八千穂より皆守派だし。皆守に「授業フけようぜ」と言われたら喜んで一緒にフけますよ、そりゃ(私はBLではありません、念の為…)。

九龍 Re4

放課後になると寮の自室へと戻ってきます。
ここでは遺跡探索の準備やステータスの確認など、色々なことができます。また、外出して校舎内、校舎外へ行くこともできます(学園の外には出られません)。校舎外の施設には放課後でないと行けないので、必ず行っておきたいところです。そこでしか会えない人物もいます。

遺跡へ向かう際には、ネットで武器や弾薬を購入したり、達成すると報酬金を貰える「クエスト」の受注や、後述する「H.A.N.T」を起動させてメールチェック、セーブなどを行っておくのが重要になります。アイテムを「調合」して回復力を高めたアイテムを作っておくとよりグッドです。

また、自室PCにインストールされてるファミコン風グラフィックのトレジャーハンティングRPG、「ロックフォード・アドベンチャー」をプレイしておくと主人公のステータスがアップします。これが結構しっかり作りこまれたゲームで、中々楽しめる内容となっています。
ほかにもツッコミどころ満載なトレジャーハンター協会の映像を見たり、今作で導入された新ダンジョンへ探索に行ったり、手に入れたオブジェや着メロを確認したりなど様々な遊び要素もあります。

九龍 Re5

これが「H.A.N.T」。Hunter Assistant Network Toolの略で、トレジャーハンターにとってなくてはならない携帯型情報端末機です。
これを起動させると、学園の人物からや主人公の所属するトレジャーハンター団体からなどから送られてきたメールの確認をすることができます。
ほかにもゲーム中に出てきた用語や、遺跡内で倒した敵のデータ、ゲームのヘルプなどを確認することもできます。
今で言うハンター用のタブレット端末、というところでしょうか。

九龍 Re6

フラグを立てて仲が深まった人物から「プリクラ」を貰えることがあります。これを貰うと、その人物を遺跡探索で同行してもらう「バディ」にすることができます。
バディは敵と直接戦ってくれる訳ではありませんが、固有「スキル」で主人公をサポートしてくれます。例えば皆守のスキル「うとうとする」は、発動すると正面からの攻撃を回避してくれます。八千穂の「スマッシュ」は、テニス部仕込のスマッシュで前方の敵を攻撃してくれます。

九龍 Re7

この成績表が主人公のステータスを表しています。
数字が青い部分はバディによって強化された箇所、逆に赤い数字は弱体化した箇所です。バディにもそれぞれステータスがあり、秀でているパラメータの部分は主人公のパラメータを上げてくれますが、逆に苦手な部分のパラメータは主人公のものも下げてしまいます。

バディにもレベルの概念があり、遺跡で一緒に敵と戦うことでレベルアップし、ステータスが上がったり、スキルの使用回数が増えたりします。


ちなみにこの主人公の名前、誕生日、身長、体重などはプレイヤーが自由に入力できます。細かい設定ができることで、主人公に自分を反映させられる訳ですね。ちなみに出身地は私の場合、本当は東北ですが、プレイ当時は埼玉で働いていたので埼玉になっています(笑)
戸田周辺は詳しいですよ~。飛びこみ営業で通いまくってましたからね!
身長、体重に関しては…希望です…。いいじゃないですか、せめてゲームの中だけでも身長170cm以上でも!。・゚・(ノД`)

九龍 Re8

これが遺跡内部。『女神転生』シリーズのような3Dマップになっています。
中は広大で、数箇所のブロックに分けられていています。1話ごとに順番に異なるブロックを探索していくことになります。

道中には様々な仕掛けや罠、宝箱などが設置されています。

そしてそのブロックの最深部にはボスが待ち構えています。

九龍 Re9

敵が出現する部屋やエリアに入ると、戦闘になります。
戦闘の際には、「探索モード」から「戦闘モード」へシステムを切り替えて戦うことになります。

このゲームの戦闘は主人公ターン・敵ターンが交代で切り替わるシミュレーション方式になっていて、「AP(アクションポイント)」を消費して移動、攻撃します。

銃で攻撃する際は画像のような赤いサイトポインタが現れ、ポインタを移動させて攻撃対象に狙いを定められます。敵には必ず弱点部位(もしくは近接武器による弱点属性)があるので、それを狙うと効率的にダメージを与えられるようになっています。ちょっとしたFPS感覚を味わえます(´∀`)
近接武器、銃火器とも攻撃可能射程距離が設定されていて、射程外の敵に対しては移動して近づく必要があります。移動、攻撃を含め考えて行動しないと、敵に囲まれる位置でAPが切れてしまうという最悪のパターンに陥ってしまいます。

銃で攻撃すると当然弾薬が消費され、リロードの際もAPが消費されます。また、どの方向から攻撃を受けるかでダメージ量が変化するので、ターンチェンジの際には待機する向きも気にする必要があります。

このように戦闘はかなり本格的なシミュレーションゲームとなっています。

九龍 Re10

遺跡の中ではこのように「ジャンプ」やワイヤーで移動すると言った箇所も存在します。また、宝箱に鍵がかかっている場合は開錠のスキルが求められます。
ジャンプできる距離や開錠スキルは主人公のレベルアップや組んでいるバディによって変化してくるので、始めは行けなかった場所や、開けられなかった宝箱も、あとで行けるようになったり開けられるようになったりします。
このように一度クリアしたブロックもまた探索する楽しみがあります。


このゲームでは日本神話が関わってくるので、そちらの方面に興味のある方にはかなりハマるゲームだと思います。私も『ペルソナ』シリーズで日本神話に触れたので、興味深くプレイできました。

しかしこのゲームの最大のウリは、アドベンチャーパートでの個性が際立った登場人物たちとのやり取り、触れ合いや、遺跡探索の面白さだと思います。BGMやSEがいい仕事をしていて、不気味かつ神秘的な遺跡の雰囲気を壊すことなく、自然とゲーム画面の世界へ没入してしまうような効果を出しています。お陰で上質な擬似探検気分が味わえます。

遺跡で現れる「化人(けひと)」と呼ばれる異形の化け物たちは畏怖するような外見、声を発しますが、アニメの『ルパン三世』のOPテーマのようなスタイリッシュな戦闘BGMのお陰で高揚感が湧き上がって、戦闘が楽しかったです。
バディがいることも、同じ学園の仲間と化け物たちと戦っているという非現実感を味わえてたまらなかったですね。戦闘中も台詞を色々言ってくれるので、仲間のキャラが良く分かります。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
個人的にこのゲームはPS2の名作の中の1つですね。
ストーリーも友情を全面に出した暑苦しいものではなく、あくまで遺跡をめぐっての生徒会と主人公の戦い、そして遺跡の謎がメインになっていて、あまり青臭さを感じず最後まで気持ちよく、楽しくプレイ出来ました。…バディの加入フラグを立てるのが大変なのを除けば(^^;)

是非機会があればプレイして頂きたい1本です。現在新品は勿論、中古もプチプレミアが付いていますけど…。VitaかPS4にアーカイブ配信してくれればいいんですけどね。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

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