元禄怪忌憚
元禄怪忌憚は、PS Vita用ソフト『朧村正』のDLC(ダウンロードコンテンツ)です。
第一弾『津奈缶猫魔稿』(つなかまねこまたぞうし 通称「化猫」)が2013年に発売、第二弾『大根義民一揆』(おおねぎみんいっき 通称「一揆」)が2014年に発売、第三弾『七夜祟妖魔忍伝』(ななやたたりようまにんでん 通称「白蛇」)が2014年に発売、そして最後の第四弾『角隠女地獄』(つのかくしおんなじごく 通称「鬼娘」)が2014年に発売されました。

内容はそれぞれ『朧村正』の外伝となっており、本編とは主人公やストーリーが異なります。基本的な操作方法は同じですが、攻撃手段が主人公ごとに異なり、本編とは違ったアクションや爽快感を楽しむことが出来ます。

価格はそれぞれ463円(税抜)です。『朧村正』本編とこの4つのDLCをセットにした割安なパッケージ版も発売されています。

四篇はそれぞれ物語が独立していて、ストーリー上の繫がりはありませんが、本編と関連性があり、プレイしていくことで本編の裏側で起こっていたことなどが分かる仕組みになっています。



元禄怪忌憚1
これは津奈缶猫魔稿の冒頭。
藩主から命を授かった家老の父親の代わりに、江戸に秘蔵の茶器を届けることになった「お恋」とその弟「清次郎」。もう夕刻なので早めに宿を、と進言する清次郎に対し、父のことを想って少しでも早く江戸に茶器を届けたいお恋。最終的にもう少しだけ歩を進め、そこで宿をとることになった。

しかし父親の政敵、城代家老の「若宮捏造」の手の者により、二人は道中で斬られ、絶命し、茶器も奪われてしまう。
元禄怪忌憚2
すると屋敷からついてきた飼い猫の三毛がお恋の無念を感じ取り化け猫となり、お恋の姿に化けて茶器を取り戻し、絶命した二人の代わりに江戸へ茶器を届けることになった。
元禄怪忌憚3
三毛は、三種類の姿を使い分けて戦います。
「お恋」の姿では鋭い爪を武器にして敵を切り刻みます。刀とはまた違ったバッサリ感があり、なかなか爽快です。
移動スピードも速いので、連続攻撃も繰り出しやすいです。もちろん、○ボタンで霊力ゲージを消費して奥義を出すこともできます。これは全キャラ共通です。
ちなみにこの姿での奥義は、すばやく移動しながら目の前の敵を爪で斬りつけます。

全四篇の中でもかなり使いやすいキャラですね。
元禄怪忌憚4
一方、「三毛」の姿ではお恋の状態より攻撃力は下がるものの、移動スピードはさらに速くなります。
また奥義で鬼火を出すことが出来て、飛び道具として飛ばすことできるほか、溜めることにより大勢の猫を召喚して攻撃することもできます。また、空中で出した場合と地上で出した場合とでは技が変化します。

あとこの空中滑空をしている姿が超絶可愛いです(*´Д`*)
元禄怪忌憚5
三つ目の姿は、ゲージが中々貯まりにくい分、強力な攻撃能力を備えています。しかし変身中は常に霊力ゲージが消費され、奥義を使うことでさらに消費されてしまいます。

この三つ目の姿は、お恋の状態から変身した場合と三毛の状態から変身した場合で姿が異なります。画像は三毛から変身した「猫之怪」の姿。□ボタンで体を回転させて周囲の敵を攻撃し、奥義では炎を吐いて一定距離内の敵を攻撃します。

一方、お恋から変身した場合は「化け猫」となり、巨大な化け猫の姿になります。□ボタンで大きな前足で前方の敵を蹴散らし、奥義では体を丸めてボールのように跳ねて画面内を縦横無尽にかけ回り攻撃します。

通常攻撃の攻撃力は化け猫のほうが上ですが、複数の敵をまとめて攻撃したい場合は猫之怪のほうが使いやすいと思います。


この物語は本編では登場しなかった個性的な敵妖怪が出てくるので、妖怪や怪談の類が好きな方にはうってつけのコンテンツです。もちろん猫好きの方にも(・∀・)

元禄怪忌憚19
ちなみに元禄怪奇譚では「鍛冶」の変わりに「鍛錬」という項目がメニューに追加されています。
これは本編で刀を作るときと同様、魂と生気を使ってキャラクターの攻撃力を上げたり、特殊効果を身につける項目です。

元禄怪忌憚6
変わってこれは大根義民一揆の冒頭。

大根藩の村々ではこのところ作物の不作が続いているところへ藩からさらに重税令を出され、農民たちは年貢が収められず苦しんでいた。主人公の権兵衛が住む村でも若い衆が一揆を起こそうとするが、庄屋が説得して何とかその場を収め、国家老の鳩野豆太夫へ窮状を出すことにした。
ところが庄屋は国家老の屋敷でひどい仕打ちを受けてしまい、最早江戸藩邸にいる藩主に直訴するしかない、と代表者が数名江戸へ向かうことになった。
しかし公儀隠密によってこの動きを知った国家老の鳩野は、追っ手を差し向けこれを封じようとする。
元禄怪忌憚7
権兵衛の武器は「くわ」、「竹やり」、「かま」の3種類です。3つとも癖があり、さらに権兵衛自身も移動スピードが遅いので攻撃に慣れるまでに少し時間がかかると思います。

上記画像の「くわ」は大振りで隙が大きいですが、攻撃力は3つの武器の中で最も高いです。地上での連続攻撃後にボタンを離さず押しっぱなしにすることで強力な溜め攻撃が出せます。

奥義は自身を回転させながらくわを振り回し、周囲の敵を攻撃します。
元禄怪忌憚8
竹やりは攻撃速度が速いのが利点ですが、地上攻撃では真横にしか攻撃できません。攻撃範囲が狭いのがデメリットな武器です。敵が真横に並んでいる場合はこれで連続攻撃するとザクザク突けて気持ちいいんですけどね。

奥義では目にも留まらぬ速さで連続突きを繰り出します。
元禄怪忌憚9
かまは、放物線を描いて飛んでいく飛び道具です。離れた敵に有効な武器ですが、使用するごとに霊力ゲージを消費します。下段攻撃や上斬りなどでは消費しないので、上手く使えれば強力な武器となります。

奥義では大量のかまを投擲します。

また、権兵衛の居合い斬りは画面全体の敵にダメージを与えるほか、仲間を呼び出すというユニークな効果があります。呼び出された仲間は一定時間共に戦ってくれます。仲間は最高2人まで呼び出すことができます。


この物語はお百姓さんが主人公という、あまり見ない設定でかなりユニークに感じました。武器は農具、そして亡き妻が助力してくれるという点も面白く、農民が悪を成敗するというストーリーも痛快でした。

主人公の権兵衛は正直使いやすいキャラではないですが、ストーリー自体は四篇のなかで一番好きです。


元禄怪忌憚10
変わってこちらは七夜祟妖魔忍伝の冒頭。

抜け忍の主人公・嵐丸は狭い廃堂の中へ敵を誘い込み、一網打尽にすることに成功したが、敵の痺れ粉を吸ってしまい、気を失ってしまった。
目を覚ますとこの堂で祀られている白蛇の神が現れ、堂内で暴れ、神鏡を割った罰として7日後に嵐丸を取り殺すと告げた。そして嵐丸の首に蛇の姿で取り付く。
しかし嵐丸はある理由から、これから自分が属していた忍びの里へ行き首領を討つつもりでいた。白蛇の神は自分の祟りで嵐丸の命が尽きるよう、7日間嵐丸を守護することにした。
元禄怪忌憚11
嵐丸の武器は忍者らしく、「苦無(くない)」、「鎖鎌」、「爆雷」の3種類。

上記画像は苦無で攻撃しているシーン。
苦無は飛び道具で、高速で敵に向かって飛んでいきます。連射性能に優れ、空中でも出せてオートで飛んでいくのでかなり便利な武器ですが、投擲すると霊力ゲージが消費されます。
下段攻撃や上斬りなどでは消費されません。
便利さゆえについ連射してしまいがちですが、調子に乗って連射しすぎるとすぐに霊力ゲージがカラッポになってしまいます。使い方にセンスが問われる武器です。

奥義は空中高く跳びあがり、そこから下にいる敵に向かって無数の苦無を投擲します。
元禄怪忌憚12
鎖鎌は左右に飛ばして使うほか、ボタンを連打すると大きな円を描いて連続攻撃ができます。ただしこの攻撃は敵にヒットする度に霊力ゲージを消費してしまいます。周囲の敵を巻き込んで攻撃する際にはとても便利ですが、この武器も苦無同様、霊力ゲージに気を使う必要があります。

奥義は地中から上方向に鎖鎌を飛び出させます。操作によって攻撃範囲を広げることもできます。
元禄怪忌憚13
爆雷は斜め上に投擲する武器です。
攻撃力は3つの武器のうちで最も高いですが、普通に投げてもまず敵に当たりません(笑) 放物線を描いて飛んでいくわけでもないので、自分の斜め上に丁度敵がいてくれるか、巨大な敵が相手でないと当たりにくいという嫌な特性があります。しかも投擲すると大幅に霊力ゲージを消費します。
投擲するよりはダッシュ攻撃や上斬りに使ったほうがいいですね。下段攻撃だと時限爆弾となります。

奥義は自分の立っている位置で複数の爆雷を爆発させ周囲の敵を攻撃し、爆発が終わると「こっちだ」と言いながら空中から姿を現します。これがカッコよくてよく使ってました。これぞ忍者! 鬼助見習って。
元禄怪忌憚14
嵐丸は空中で奥義を出すと、白蛇を召喚することができます。この白蛇は口から炎を吐いて画面の端から端へと攻撃します。どの武器でも召喚することができます。
難点は召喚してから攻撃が始まるまで少し間が空くこと。
それでも大勢の敵を相手にする時には、苦無や鎖鎌より効果的な場合があるので上手く使いこなすと心強い攻撃手段となります。


この物語では嵐丸のキャラクターに惹かれましたね。いわゆるギャップ萌えというやつでしょうか。萌えではないんですけど。本当にかっこいい男というのはこういう奴のことなんじゃないかな…と。
白蛇の神も色々な意味で素敵でした。


元禄怪忌憚15
変わってこれは角隠女地獄の冒頭。

寺を抜け出した女好きの放蕩者の清吉は、美しい姫を口説いたつもりがひょんなことから鬼の娘に勘違いされ、夫婦になろうと迫られる。それを避けるため方便を垂れる清吉だったが、鬼の娘は真に受けて夫婦になる為に清吉を不思議な袋に入れて奔走することになるのだった。

元禄怪忌憚16
主人公の羅邪鬼(らじゃき)は「子供」、「大人」、「大鬼」の3つの姿に変化して戦います。
通常移動時は子供の状態です。

子供状態時はスピードがあり、動き回って敵を連続で攻撃していくのに向いています。特に地上戦に優れ、鍛錬を行うことで強力な地上攻撃が出せるようになります。

奥義は装備しているマサカリで敵をなぎ倒しながら進みます。比較的発動している時間が長く、その間は無敵状態なのでかなり役立つ技です。
元禄怪忌憚17
大人状態では、スピードは子供のときよりも落ちますが、攻撃力が上がります。武器もマサカリから金棒になり、リーチも伸びます。
□ボタンを連打すると、金棒を回転させて周囲の敵を連続攻撃できて非常に強力です。攻撃できる回数が半端ないので大ダメージを与えられます。空中でも出せるので、雑魚戦ならばこれだけでも終わらせてしまえます。

奥義は大きな火球を金棒でバットのように打って飛ばし、敵にぶつけます。鍛錬することによって火球がバウンドした後にコントロールできるようになります。
元禄怪忌憚18
大鬼状態は、化け猫のように常に霊力ゲージが減り続ける変わりに強力な攻撃が出せます。
拳での連続攻撃とフィニッシュのストレートで大ダメージを与えられます。つい「オラオラオラオラ…」とつぶやきたくなりますね。

奥義では火球となって高速移動し、止まった地点で爆発を起こして敵を攻撃します。


この物語はとにかく戦うのが楽しかったですね。羅邪鬼はほかの主人公よりも攻撃パターンが少し多く、色々なコンボを考えるのが面白かったです。使いやすいキャラでもありました。


以上ご紹介した四篇は短編物語となっていて、初回エンドまでは2時間ちょっとで到達できます。その後、すべての街道と魔窟(大勢の敵が出現するダンジョン)の結界が開放され、本編の親玉をすべて倒すと特別な装備品が手に入ります。それを身に着けてまたラスボスを倒すことでアナザーエンドが見られます。
私は四篇すべて魔窟を含めて完全クリアし、すべてのエンディングを見るまで55時間程かかりました。本編より時間がかかっています。

初回エンド以降は特にストーリーもなく、淡々と雑魚戦やボス戦を繰り返し鍛錬でキャラを強化していくだけなので飽きるかもしれません。そういう時は流儀を無双から修羅に変えることでまた違った戦い方を楽しめます。

四篇すべてのエンディングを見ると、隠れた伏線が種明かしされ特別なエンディングを見ることができます。正直四篇すべてを完全クリアするのは骨が折れましたが、お陰で『朧村正』の世界を十二分に堪能することができました。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
私が四篇の中で一番好きなお話は七夜祟妖魔忍伝ですね。もし単品購入したいという方がいれば、これをおススメします。
ですがこれから朧村正を遊びたいという方には、本編とこの四篇がセットになったパッケージ版ソフトを強くおススメしますね。1つずつ購入するより割安になっていますし、ボリュームが満点なのでしばらくこれ一本で遊べますよ( ´∀`)つ プロダクトコードでダウンロードする形式のようなので、中古のセットパッケージ版ソフトでは使用済みの可能性が高く、元禄怪奇譚は遊べないかもしれないのでご注意ください。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。