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ペルソナ5は、2016年にアトラスから発売された、PS4・PS3用のRPGです。
ペルソナシリーズ20周年を記念して、様々なグッズを同梱した『20th アニバーサリー・エディション』も同時発売されました。


この記事は正式なレビューではありません。
また投げました。。。
なので私がプレイした時点までの感想と、ネタバレにならない程度の既に開示されている情報のみ記載していきます。プレイ時間は約20時間です。また、過去記事にもあるようにペルソナシリーズはナンバリングタイトルは全てプレイ済みです。

尚、バッドに感じたポイントを結構挙げているので、この記事を読まれて中には不快に感じる方も出てこられると思いますが、そこは自己責任でお願い致します。当然、このままブラウザを閉じて頂いても構いません。
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今回の物語の舞台は東京。ペルソナシリーズでは初めて実在する都市が舞台です。
物語は大都会のカジノから始まります。
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カジノに潜入し、宝物を入手した主人公。天井付近を跳び回り、シャンデリアに跳び移って真下の客を不敵に見下ろすところまで美麗なアニメーションで描かれています。
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今作は主人公たちが怪盗団という設定で、探索パートでは移動の際にジャンプやよじ登るといった怪盗らしいアクションを要求される場面があります。いずれも○ボタンひとつで行えるので、アクションゲームのような難しさはありません。高い場所を次々にジャンプして跳びまわるのは、怪盗らしさを堪能できて楽しかったです。
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戦闘システムの基本は『3』、『4』に準じたものとなっています。異なる点は『1』以来の銃がメイン武器とは別に装備・使用可能になったことや、ザコシャドウと会話をして新たなペルソナにしたり、金品を要求できるようになったりした点ですね。銃にはちゃんと属性が割り当てられています。個人的に『1』で頼りになった銃が復活したのは思い入れもあって嬉しかったですね。
また、懐かしいスキルが復活したり、新スキルが追加されたりして、攻撃手段が増加して戦闘の戦略性が増しました。
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弱点属性を突く・突かれるとダウンするシステムは健在です。敵全員をダウンさせられれば上記の会話を行えたり、おなじみの総攻撃をかけたりすることができます。
今作ではペルソナコマンドを選択するだけで装備ペルソナが現れるようになっていて、主人公たちの異能力者的な表現が強調されかなりカッコよくなっています。これはまさに私好みの演出!
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走ると何故かインクが飛び散ります。
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今回の探索パートでは、怪盗らしくいかに敵に見つからずに探索できるかがテーマになっています。基本、正面からのアタックはNGになっています。なので死角からの不意打ちが基本になるのですが、それを手助けするのがこのカバーアクション。このアクションを利用すると、設置物から設置物へと身を隠しながら瞬時に移動できます。

この後、主人公がカジノの建物から脱出した後の顛末までがオープニングになっています。これ以降は現在ムービーもスクリーンショットも撮れない仕様になっています。
ネタバレ防止の為、ストーリーに関する記述はここまでにします。


このゲームで素晴らしいと感じた点は、徹底したユーザービリティの向上を図っている点です。

まず、字が大きい。海外製ゲームの流行で小さな字がスタンダードになりつつある現在、スクリプトを読むことを主眼とするRPGで文字が大きいという配慮。これが嬉しかったです。

また、過去作で導入したデモやイベントのスキップ・早送り機能、会話のログ閲覧機能などは当然の如く搭載されていて、更にゲーム中いつでも難易度の変更ができるようになっています。難易度変更が可能な点には助けられました。今作のダンジョン探索には色々な理由で日数がかかるようになっているので。

大都会・東京が舞台ということで施設がかなり多く用意されていて、アドベンチャーパートの過ごし方の選択肢が一気に増えて楽しみが増したのもグッドです。コープ(『3』、『4』のコミュに該当するもの)のランクアップや主人公の人間力ステータスの増強も考えないといけないので、自由時間に何をしようか迷ってしまうほど。

イベント時はほぼフルボイスなのも豪華。

極めつけは、戦闘時にボタンひとつで自動的に敵シャドウの弱点スキルを表示してくれるアシストボタン機能(弱点が判別していて、所持ペルソナの中にその弱点スキルがある場合のみ発動)。戦闘の時間短縮にかなり役立ってくれました。



逆に残念だった点は…

うーん…。

正直かなりあるんですよね(苦笑)。
まあプレイを続けるのが苦痛になって投げたので、それだけに色々あるのですが…。


一番はシナリオと人物の設定です。
私は別作品のレビューでも記述しましたが、RPGはストーリーがキモだと考えています。そしてそれに繋がる登場人物や舞台背景の設定なども重要だと考えているのですが、今作はそれが粗いと感じました。
大筋の根幹部分はしっかりしていると感じましたが、枝葉の部分まで見るとそれがあらわになってきて、プレイし続けるにつれて違和感がどんどん大きくなってしまいました。

今作は主人公たち少年少女怪盗団が、悪い大人を改心させる世直し劇という内容の作品になっています。まだ物事の分別がつかない未成年たちがターゲットをハッキリと「悪人」だと判断できるようにする為か、ターゲットになる人物が極端な悪人に仕立て上げられています。その為強引な人物設定がなされ、矛盾点や首をかしげたくなる点が生まれてしまったのではないかと思いました。具体的に書けないので説明がし辛いですが、実際にプレイをしてみると「いやおかしいだろ」と突っ込みたくなる点が多かれ少なかれ出てくると思います。

また、開発・リリースされた時期の現実世界を反映したシリーズのゲームゆえか、色々な意味でエグい表現や演出が結構出てきます。巨人が人間を喰らう漫画やゾンビが人を喰らう漫画が大ヒットし、社会的不正がはびこるご時勢なので、そういう作風が好きな方には受けると思いますが、苦手な人には辛く感じるかもしれません。私は後者のほうなので、最初のエピソードからキツイな、と感じていました。メンタル弱いですし。

そして行き過ぎたスタイリッシュ路線。狙いすぎていて、私は引きました。特に戦闘後のリザルトシーンが…。それにメニュー画面がちょっと見辛く感じました。グッドポイントでユーザービリティ云々書きましたけど、ここはちょっと過ぎた演出が弊害になっているかな、と。

ペルソナシリーズと言えば上質なBGMが評価されていて、私も大好きなのですが今作は耳に残ったのが戦闘曲と2、3曲くらい。もっと進めれば気になる曲が増えたかもしれませんが。

最後にモルガナ以外の怪盗団のメンバーに愛着が湧かなかった点。自ら世直しをする高校生たちという設定の為か、青草さが強く、ちょっと受け入れられませんでした。


まだまだ例はあるのですが、これ以上は作品そのものの批判になり兼ねないのでここでやめにします。


たかが20時間くらいプレイしただけで何を言ってんだコイツと思う方もいると思いますが、このブログは投げた作品についても記載するブログにしているので記事にしました。ちゃんとお金を払ってゲームを購入させてもらいましたし。

この作品は細かい点さえ気にせず、好きなキャラができればかなり楽しめるゲームだと思います。グッドポイントで挙げたように素晴らしい点が多く存在し、システムが洗練されていますから。私は神経質で肌が合わなかったのでプレイを途中でやめてしまいましたが。シリーズのファンなので悔しいですが、嫌々続けるのは作品に対して失礼ですし、また時間がもったいないと判断しましたので。

最後に、特に抵抗がなければ難易度は低めに設定したほうがこのゲームをより楽しめると思いますよ。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。