3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!は、2004年にチュンソフトから発売された、プレイステーション2用のアドベンチャーゲームです。
第9回「CESA GAME AWARDS」優秀賞を受賞しました。
『弟切草』や『かまいたちの夜』などのノベルゲームで知られるチュンソフトが製作したこのゲーム。タイトルから見るといかにもクソゲー臭がするのですが、実際遊んでみると青春のいい匂いが漂っていつの間にか夢中になっていました!
物語は、ドラマでおなじみの坂本金八先生が体調不良で入院し、主人公がその代理教師としてサクラ中学に赴任してくるところから始まります。
このゲームはアドベンチャーゲームなのにテキストがほぼ無いのが最大の特徴。
画面の登場人物達がボイスでやり取りするのを聞くというスタイルです。
左から教頭、校長、主人公が担任する3-Bの副担任の広沢りん子先生。
教師はクセモノ揃いで、主人公にはじめから友好的な人もいれば、とっつきにくいような人もいます。うーん、リアル社会の縮図だw
学級委員の高千穂誠と中島ヒカル。どちらも成績優秀な模範生徒ですが、それぞれ悩みを抱えています。
このゲームの目的は、生徒達やほかの先生達と関わっていくことで起こる出来事を解決し、無事に3月の卒業式を迎えること。当然バッドエンドもあります。
基本的にはマップ上にいる生徒や先生、ゲストキャラのところに行って話をしていくことでお話が進んでいきます。右下に金八先生もいますね。色々と相談に乗ってくれます。ドラマに出てきた青森弁を話す大森巡査も登場します。
画面右に並んでいるのが「イベントカード」。これは話を聞くためにキャラに使用したり、キャラからの返答として使用したりすることでお話が進んでいきます。アドベンチャーゲームに良く出てくる「コマンド」や「選択肢」などを1つに集約したシステムです。
適切なカードを選ぶことで新たなイベントカードや情報などを得ることが出来ます。
今作の醍醐味、生徒の「才能開花システム」。
これは生徒に各教科に基づく才能開花カードを提示することで、その生徒が持っている才能を引き出し、将来の職業の選択肢を増やしていくシステムです。
職業によってはあまりいい反応が得られない場合と、「これならできそう!」と喜んでくれる場合があります。
このシステムで才能開花した生徒は、卒業式で「仰げば尊し」を歌ってくれます。
このゲームは1話完結型の物語になっています(2話にまたがる場合もあります)。グッドエンドかノーマルエンドを迎えると、ドラマやアニメさながらのエンディングムービーとスタッフロールが流れます。その後次回予告が流れるというつくりになっています。
そして周回プレイのお楽しみとして、「ザッピングシステム」というものが用意されています。これは2周目以降開放される機能で、1つの話にもうひとつのエピソードが入ってくるというシステムです。
あの出来事が起こっている中、実は別の生徒も問題を抱えていた…という話になり、両方の出来事を解決することになります。このザッピングを行うことにより、より多くの生徒達の悩みに触れることが出来ます。
このゲームをやり終えた時は、とても清々しい気分になりました。生徒がもうかわいくてしょうがない。
問題のある生徒もいますが、悩みを解決していくことで人間的に成長していく様を見るのはまさに教師の醍醐味なのではないでしょうか。生徒だけでなく、ほかの教師も成長していくのもプレイしていて嬉しかったですね。
卒業式のシーンはまるで本当の担任の教師になったかのような気分で生徒達を見つめていました。
オープニングとエンディングの「贈る言葉」の上戸彩バージョンも気分を盛り上げてくれてグッド。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
これは名作と言っていいでしょう。
気分が落ち込んでいたり、ちょっと疲れてすさんでしまっている方などに清涼剤的におススメできるゲームです。もちろん普通に遊んでも面白いゲームです。
後に追加エピソードを収録した完全版がリリースされました。宜しければチェックしてみてください。
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
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