カエルの為に鐘は鳴るは、1992年に任天堂から発売された、ゲームボーイ用のアクションアドベンチャーゲームです。開発は任天堂とインテリジェントシステムズが共同で行いました。
かなり有名なタイトルなので、学生時代にプレイされた方も多いと思います。私は小学生のときにプレイしました 。この時期に発売されたゲームボーイ用ソフトの中でもちょっと異色のゲームながら、かなり遊びやすかったのと、王道ストーリーながらギャグテイストが随所に散りばめられていたのが印象的でしたね。
~ストーリー~
サブレ王国の王子(主人公)とお隣の友好国、カスタード王国のリチャード王子はルックス、スタイル、頭の良さなどほとんど同じで、幼い頃から良きライバル同士。しかしなぜか剣術だけはリチャード王子のほうが上だった。
今日もカスタード王国で二人が練習試合をしていたところ、絶世の美女、ティラミス姫が治めるミルフィーユ王国が謎の軍団に襲われたとの一報が入った。
すぐさま試合を中止して兵を集め、助けに行くリチャード王子。一方、主人公はカネにモノを言わせて民間人から船を買い取り、ミルフィーユ王国へと向かうのであった。
このゲームではフィールドと町、ダンジョンなどを探索しながらストーリーを進めていきます。
戦闘はシンボルエンカウント方式かつオートバトルで、敵に触れると自分の攻撃フェイズと敵の攻撃フェイズを交互に繰り返し、どちらかのライフがゼロになるまで続きます。途中Bボタンを押すとアイテムを使用したり逃げたりできます。
敵を倒すと、ランダムでお金か回復のハートが貰えます。
このオートバトルが楽でいいんですよ。攻撃力や攻撃回数が増えると、一気に敵のライフを「スパパン!」と奪えるのが気持ちいい! ちゃんとハートの回復施設もフィールドやダンジョンに用意されているので、あまり臆することなく戦えます。
尚、経験値やレベルアップの概念はなく、特殊なアイテム「セイントストーン」を手に入れることでステータスがアップします。これは3種類あり、例えば「ライフストーン」を手に入れるとライフが1メモリ増え、「パワーストーン」の場合は攻撃力が上がります。
防具は盾のみ。これは町のショップで購入できます。
アイテムは特殊な木を伐採できる「ノコギリ」、ライフを回復できる「回復のワイン」、ダンジョンで使うと瞬時に入り口に戻れる「ワープドア」など様々なものがあります。
ダンジョンでは一転、アクションゲームになります。
『スーパーマリオ』ばりのジャンプアクションゲームになり、乗ると落ちてしまうブロックや「これテトリスのブロックだろ!」と突っ込みたくなる形状の移動式のブロックが出てきたり、ブロックを移動させて道を作ったりなど、ギミックがなかなか凝っています。
結構本格的なアクションゲームになっていて、私は画像の場所で何回も落下してしまいました…。浮いている目玉みたいな球体が飛んできて、邪魔なんですよねー…。
ちなみに画像では主人公がカエルになっていますが、ストーリーが進むとカエル、ヘビに変身できるようになります。それぞれメリット、デメリットがあるので状況に応じて使い分けていく訳です。
探索のメインの場所となるエクレア宮殿では、鍵のかかった扉がいくつもあり、それぞれを解除できる鍵を手に入れると一気に行動範囲が広がります。
一応この宮殿は姫が住んでいる場所なのですが、なぜこんなに複雑な作りなのか、謎です…。
ヘビは狭いところも這って進むことができる上、弱い敵にかみついて毒でブロックに変えて、足場などにできます。ただ普通の戦闘は苦手です。ジャンプ力もほとんどありません。
やっぱりこのゲームの代名詞、でかいフォント! 今のテレビ番組のテロップのような強調効果があり、笑わせてくれました。当時これを採用していたゲームってほとんどなかったんじゃないでしょうか。
と、言うよりこのゲーム自体がオリジナリティの塊ですからね( ´∀`)
約束してねーよ!!
と思わず突っ込みたくなるような台詞回しが多いのもこのゲームならでは。
でもプレイ当時小学生だった私には理解できないネタも多かったです…。
流石に「株式会社ナンテンドウ」くらいは理解できましたが、このゲームのタイトルもパロディだったなんて分かるはずもありませんでした。小学生で「ヘミングウェイ」の『誰がために鐘は鳴る』なんて小説を知っている人なんて皆無に等しいんじゃ…。私はその頃『ズッコケ三人組』シリーズを夢中になって読んでましたよ(; ̄Д ̄)
「カザンオールスターズ」も分かりませんでした…。音楽に目覚めたのはもうちょっと後のことだったんで。
子供の頃数回プレイしただけ、という方は成人した今になってプレイするとネタが分かってまた楽しめるかもしれませんね。
きれいな顔だろ…。しかもまばたき、口パクもするんだぜ…。
1992年にゲームボーイでこのドットグラフィックを作り上げるとは…。製作陣の方々の熱意、職人魂を感じますね。「ハードの制約なんかカンケーねー!!」という叫びが聞こえてきそう。ゲームボーイ初期から中期にかけて、任天堂が作るソフトはどれもがゲームとしての水準が高かったですねw(*゚o゚*)w。
このゲームは「日記をつける」ことにより、セーブができます。そして、ゲームが進行するとセーブしたときに冒険を始めてからの経過日数が更新されます。「日記をみる」でこれまでのあらすじが簡単にわかるようになっているので、プレイ途中で何日か空けてしまってストーリーを忘れてしまってもこれで思い出せる訳です。
何このプレイヤーへの気配り。1992年のソフトですよ?
とにかくこのゲーム、王子が姫を救うという王道ストーリーながら、いくつもの実験的要素を加えながらもできるだけシンプルかつ面白く仕上げるという難しいことをやってのけた、まさにゲームのお手本みたいな存在ですね。アドベンチャーとアクション、RPGばりの伏線が張られたシナリオ、随所に散りばめられたギャグのそれぞれが見事なシナジーを生んでいます。
ユーザービリティにも優れていて、先述した日記システムや、ワープドアを使ってのサクサク移動などほとんどストレスを感じさせないように作られているのも評価できます。小学校で習う程度の漢字を使っているのもグッド!
そして名作の条件とも言えるBGM、これもいいんですよね~! 特に私はフィールドのBGMが好きです。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
こういうゲームがまた世に出てきて欲しいですね。近年海外ソフトがゲーム業界で幅を利かせていますが、『スプラトゥーン』のように任天堂がまた新たな活路を切り開いていってくれることを期待します。アンソニーは自社でソフトをほとんど企画しなくなりましたからねぇ…。
この作品をプレイしたことがない方は、3DSのバーチャルコンソールで配信中なので是非チェックしてみて、そして遊んでみてください。今遊んでも十分楽しめますよ。自信を持っておススメします。⇒公式サイト
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
かなり有名なタイトルなので、学生時代にプレイされた方も多いと思います。私は小学生のときにプレイしました 。この時期に発売されたゲームボーイ用ソフトの中でもちょっと異色のゲームながら、かなり遊びやすかったのと、王道ストーリーながらギャグテイストが随所に散りばめられていたのが印象的でしたね。
~ストーリー~
サブレ王国の王子(主人公)とお隣の友好国、カスタード王国のリチャード王子はルックス、スタイル、頭の良さなどほとんど同じで、幼い頃から良きライバル同士。しかしなぜか剣術だけはリチャード王子のほうが上だった。
今日もカスタード王国で二人が練習試合をしていたところ、絶世の美女、ティラミス姫が治めるミルフィーユ王国が謎の軍団に襲われたとの一報が入った。
すぐさま試合を中止して兵を集め、助けに行くリチャード王子。一方、主人公はカネにモノを言わせて民間人から船を買い取り、ミルフィーユ王国へと向かうのであった。
このゲームではフィールドと町、ダンジョンなどを探索しながらストーリーを進めていきます。
戦闘はシンボルエンカウント方式かつオートバトルで、敵に触れると自分の攻撃フェイズと敵の攻撃フェイズを交互に繰り返し、どちらかのライフがゼロになるまで続きます。途中Bボタンを押すとアイテムを使用したり逃げたりできます。
敵を倒すと、ランダムでお金か回復のハートが貰えます。
このオートバトルが楽でいいんですよ。攻撃力や攻撃回数が増えると、一気に敵のライフを「スパパン!」と奪えるのが気持ちいい! ちゃんとハートの回復施設もフィールドやダンジョンに用意されているので、あまり臆することなく戦えます。
尚、経験値やレベルアップの概念はなく、特殊なアイテム「セイントストーン」を手に入れることでステータスがアップします。これは3種類あり、例えば「ライフストーン」を手に入れるとライフが1メモリ増え、「パワーストーン」の場合は攻撃力が上がります。
防具は盾のみ。これは町のショップで購入できます。
アイテムは特殊な木を伐採できる「ノコギリ」、ライフを回復できる「回復のワイン」、ダンジョンで使うと瞬時に入り口に戻れる「ワープドア」など様々なものがあります。
ダンジョンでは一転、アクションゲームになります。
『スーパーマリオ』ばりのジャンプアクションゲームになり、乗ると落ちてしまうブロックや「これテトリスのブロックだろ!」と突っ込みたくなる形状の移動式のブロックが出てきたり、ブロックを移動させて道を作ったりなど、ギミックがなかなか凝っています。
結構本格的なアクションゲームになっていて、私は画像の場所で何回も落下してしまいました…。浮いている目玉みたいな球体が飛んできて、邪魔なんですよねー…。
ちなみに画像では主人公がカエルになっていますが、ストーリーが進むとカエル、ヘビに変身できるようになります。それぞれメリット、デメリットがあるので状況に応じて使い分けていく訳です。
探索のメインの場所となるエクレア宮殿では、鍵のかかった扉がいくつもあり、それぞれを解除できる鍵を手に入れると一気に行動範囲が広がります。
一応この宮殿は姫が住んでいる場所なのですが、なぜこんなに複雑な作りなのか、謎です…。
ヘビは狭いところも這って進むことができる上、弱い敵にかみついて毒でブロックに変えて、足場などにできます。ただ普通の戦闘は苦手です。ジャンプ力もほとんどありません。
やっぱりこのゲームの代名詞、でかいフォント! 今のテレビ番組のテロップのような強調効果があり、笑わせてくれました。当時これを採用していたゲームってほとんどなかったんじゃないでしょうか。
と、言うよりこのゲーム自体がオリジナリティの塊ですからね( ´∀`)
約束してねーよ!!
と思わず突っ込みたくなるような台詞回しが多いのもこのゲームならでは。
でもプレイ当時小学生だった私には理解できないネタも多かったです…。
流石に「株式会社ナンテンドウ」くらいは理解できましたが、このゲームのタイトルもパロディだったなんて分かるはずもありませんでした。小学生で「ヘミングウェイ」の『誰がために鐘は鳴る』なんて小説を知っている人なんて皆無に等しいんじゃ…。私はその頃『ズッコケ三人組』シリーズを夢中になって読んでましたよ(; ̄Д ̄)
「カザンオールスターズ」も分かりませんでした…。音楽に目覚めたのはもうちょっと後のことだったんで。
子供の頃数回プレイしただけ、という方は成人した今になってプレイするとネタが分かってまた楽しめるかもしれませんね。
きれいな顔だろ…。しかもまばたき、口パクもするんだぜ…。
1992年にゲームボーイでこのドットグラフィックを作り上げるとは…。製作陣の方々の熱意、職人魂を感じますね。「ハードの制約なんかカンケーねー!!」という叫びが聞こえてきそう。ゲームボーイ初期から中期にかけて、任天堂が作るソフトはどれもがゲームとしての水準が高かったですねw(*゚o゚*)w。
このゲームは「日記をつける」ことにより、セーブができます。そして、ゲームが進行するとセーブしたときに冒険を始めてからの経過日数が更新されます。「日記をみる」でこれまでのあらすじが簡単にわかるようになっているので、プレイ途中で何日か空けてしまってストーリーを忘れてしまってもこれで思い出せる訳です。
何このプレイヤーへの気配り。1992年のソフトですよ?
とにかくこのゲーム、王子が姫を救うという王道ストーリーながら、いくつもの実験的要素を加えながらもできるだけシンプルかつ面白く仕上げるという難しいことをやってのけた、まさにゲームのお手本みたいな存在ですね。アドベンチャーとアクション、RPGばりの伏線が張られたシナリオ、随所に散りばめられたギャグのそれぞれが見事なシナジーを生んでいます。
ユーザービリティにも優れていて、先述した日記システムや、ワープドアを使ってのサクサク移動などほとんどストレスを感じさせないように作られているのも評価できます。小学校で習う程度の漢字を使っているのもグッド!
そして名作の条件とも言えるBGM、これもいいんですよね~! 特に私はフィールドのBGMが好きです。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
こういうゲームがまた世に出てきて欲しいですね。近年海外ソフトがゲーム業界で幅を利かせていますが、『スプラトゥーン』のように任天堂がまた新たな活路を切り開いていってくれることを期待します。アンソニーは自社でソフトをほとんど企画しなくなりましたからねぇ…。
この作品をプレイしたことがない方は、3DSのバーチャルコンソールで配信中なので是非チェックしてみて、そして遊んでみてください。今遊んでも十分楽しめますよ。自信を持っておススメします。⇒公式サイト
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それでは また。