メガネなゲームレビュー

メガネが生活に必須なゲームフリークが、ゲームレビューと様々なゲーム情報をアップしていくブログだったのは過去の話。

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カエル
カエルの為に鐘は鳴るは、1992年に任天堂から発売された、ゲームボーイ用のアクションアドベンチャーゲームです。開発は任天堂とインテリジェントシステムズが共同で行いました。

かなり有名なタイトルなので、学生時代にプレイされた方も多いと思います。私は小学生のときにプレイしました 。この時期に発売されたゲームボーイ用ソフトの中でもちょっと異色のゲームながら、かなり遊びやすかったのと、王道ストーリーながらギャグテイストが随所に散りばめられていたのが印象的でしたね。

カエル1
~ストーリー~
サブレ王国の王子(主人公)とお隣の友好国、カスタード王国のリチャード王子はルックス、スタイル、頭の良さなどほとんど同じで、幼い頃から良きライバル同士。しかしなぜか剣術だけはリチャード王子のほうが上だった。
今日もカスタード王国で二人が練習試合をしていたところ、絶世の美女、ティラミス姫が治めるミルフィーユ王国が謎の軍団に襲われたとの一報が入った。
すぐさま試合を中止して兵を集め、助けに行くリチャード王子。一方、主人公はカネにモノを言わせて民間人から船を買い取り、ミルフィーユ王国へと向かうのであった。

カエル2
このゲームではフィールドと町、ダンジョンなどを探索しながらストーリーを進めていきます。
戦闘はシンボルエンカウント方式かつオートバトルで、敵に触れると自分の攻撃フェイズと敵の攻撃フェイズを交互に繰り返し、どちらかのライフがゼロになるまで続きます。途中Bボタンを押すとアイテムを使用したり逃げたりできます。
敵を倒すと、ランダムでお金か回復のハートが貰えます。
このオートバトルが楽でいいんですよ。攻撃力や攻撃回数が増えると、一気に敵のライフを「スパパン!」と奪えるのが気持ちいい! ちゃんとハートの回復施設もフィールドやダンジョンに用意されているので、あまり臆することなく戦えます。

尚、経験値やレベルアップの概念はなく、特殊なアイテム「セイントストーン」を手に入れることでステータスがアップします。これは3種類あり、例えば「ライフストーン」を手に入れるとライフが1メモリ増え、「パワーストーン」の場合は攻撃力が上がります。
カエル5
防具は盾のみ。これは町のショップで購入できます。
アイテムは特殊な木を伐採できる「ノコギリ」、ライフを回復できる「回復のワイン」、ダンジョンで使うと瞬時に入り口に戻れる「ワープドア」など様々なものがあります。
カエル3
ダンジョンでは一転、アクションゲームになります。
『スーパーマリオ』ばりのジャンプアクションゲームになり、乗ると落ちてしまうブロックや「これテトリスのブロックだろ!」と突っ込みたくなる形状の移動式のブロックが出てきたり、ブロックを移動させて道を作ったりなど、ギミックがなかなか凝っています。
結構本格的なアクションゲームになっていて、私は画像の場所で何回も落下してしまいました…。浮いている目玉みたいな球体が飛んできて、邪魔なんですよねー…。

ちなみに画像では主人公がカエルになっていますが、ストーリーが進むとカエル、ヘビに変身できるようになります。それぞれメリット、デメリットがあるので状況に応じて使い分けていく訳です。


探索のメインの場所となるエクレア宮殿では、鍵のかかった扉がいくつもあり、それぞれを解除できる鍵を手に入れると一気に行動範囲が広がります。
一応この宮殿は姫が住んでいる場所なのですが、なぜこんなに複雑な作りなのか、謎です…。 
カエル4
ヘビは狭いところも這って進むことができる上、弱い敵にかみついて毒でブロックに変えて、足場などにできます。ただ普通の戦闘は苦手です。ジャンプ力もほとんどありません。
カエル6
やっぱりこのゲームの代名詞、でかいフォント! 今のテレビ番組のテロップのような強調効果があり、笑わせてくれました。当時これを採用していたゲームってほとんどなかったんじゃないでしょうか。
と、言うよりこのゲーム自体がオリジナリティの塊ですからね( ´∀`)
カエル7
約束してねーよ!!
と思わず突っ込みたくなるような台詞回しが多いのもこのゲームならでは。
カエル8
でもプレイ当時小学生だった私には理解できないネタも多かったです…。

流石に「株式会社ナンテンドウ」くらいは理解できましたが、このゲームのタイトルもパロディだったなんて分かるはずもありませんでした。小学生で「ヘミングウェイ」の『誰がために鐘は鳴る』なんて小説を知っている人なんて皆無に等しいんじゃ…。私はその頃『ズッコケ三人組』シリーズを夢中になって読んでましたよ(; ̄Д ̄)

「カザンオールスターズ」も分かりませんでした…。音楽に目覚めたのはもうちょっと後のことだったんで。
子供の頃数回プレイしただけ、という方は成人した今になってプレイするとネタが分かってまた楽しめるかもしれませんね。
カエル9
きれいな顔だろ…。しかもまばたき、口パクもするんだぜ…。
1992年にゲームボーイでこのドットグラフィックを作り上げるとは…。製作陣の方々の熱意、職人魂を感じますね。「ハードの制約なんかカンケーねー!!」という叫びが聞こえてきそう。ゲームボーイ初期から中期にかけて、任天堂が作るソフトはどれもがゲームとしての水準が高かったですねw(*゚o゚*)w。
カエル10
このゲームは「日記をつける」ことにより、セーブができます。そして、ゲームが進行するとセーブしたときに冒険を始めてからの経過日数が更新されます。「日記をみる」でこれまでのあらすじが簡単にわかるようになっているので、プレイ途中で何日か空けてしまってストーリーを忘れてしまってもこれで思い出せる訳です。
何このプレイヤーへの気配り。1992年のソフトですよ?


とにかくこのゲーム、王子が姫を救うという王道ストーリーながら、いくつもの実験的要素を加えながらもできるだけシンプルかつ面白く仕上げるという難しいことをやってのけた、まさにゲームのお手本みたいな存在ですね。アドベンチャーとアクション、RPGばりの伏線が張られたシナリオ、随所に散りばめられたギャグのそれぞれが見事なシナジーを生んでいます。

ユーザービリティにも優れていて、先述した日記システムや、ワープドアを使ってのサクサク移動などほとんどストレスを感じさせないように作られているのも評価できます。小学校で習う程度の漢字を使っているのもグッド!

そして名作の条件とも言えるBGM、これもいいんですよね~! 特に私はフィールドのBGMが好きです。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
こういうゲームがまた世に出てきて欲しいですね。近年海外ソフトがゲーム業界で幅を利かせていますが、『スプラトゥーン』のように任天堂がまた新たな活路を切り開いていってくれることを期待します。アンソニーは自社でソフトをほとんど企画しなくなりましたからねぇ…。

この作品をプレイしたことがない方は、3DSのバーチャルコンソールで配信中なので是非チェックしてみて、そして遊んでみてください。今遊んでも十分楽しめますよ。自信を持っておススメします。⇒公式サイト 

当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。


ロックマンワールド3
ロックマンワールド3は、1992年にカプコンから発売された、ゲームボーイ用のアクションゲームです。
カプコンが『2』をロックマンについてあまり知らない制作会社に開発を委託してしまい、内容がちょっと残念なことになった反省から、今作は制作会社が『1』を開発した会社に戻っています。それにより、ボスステージのBGMやSEがファミコン音源を元にしたものに改められました。


このゲームは私がロックマンワールドシリーズで最後にプレイしたナンバリングタイトルで、成人してからプレイしました。
ゲームボーイのロックマンには結構思い入れがあるので、是非ともコンプリートしておきたかったんですよね。


今回はファミコン版『ロックマン3』と『4』をカップリングした内容となっています。『4』のボスが参戦しているので、システムも『4』のものが多く採用されています。

ロックマンワールド3 1
前半4ステージのボスのみなさん。
カーソルが左斜め上から光る仕様になっていてかっこいいです。
ムチャな要望なんですが、スパークマンかスネークマンをニードルマンに変えて欲しかった…。ニードルマンのステージBGMをゲームボーイでも聞きたかったよう!!(TДT)
ロックマンワールド3 2
今作ではニューロックバスターが標準装備されているので、『ロックマン3』のボスステージでもチャージショットを使えます。これチートに近いと思うんですけど(笑) ファミコン版ではチマチマと豆バスターを連発するか特殊武器を使うかして倒していた中ボスが、チャージショット2発くらいであっという間に倒せますからね(^^;)

ハンマーを振り回して攻撃してくるハンマージョーも、投擲した後の数秒間しか攻撃が効かないので、ファミコン版ではハンマーを避けて~豆バスター連射して~また避けて~、を何回か繰り返さなければいけなかったのに、チャージショット2発で倒せますから。
チャージショットあれば特殊武器要らないんじゃないか、と思ってしまいました。
ロックマンワールド3 3
『ロックマン4』からアイテムキャリーロボ「エディー」も登場。スネークマンステージで出会うと何か妙な感じがしますね(笑)
ロックマンワールド3 4
チャージショットの破壊力が最も生きる場所、といっても過言ではない、ジェミニマンステージのこのエリア。豆バスターでは卵にヒットすると敵が孵化して襲ってきますが、チャージショットだと孵化させるどころか卵を貫通してまとめて片付けられます。いや~、爽快!! ファミコン版のとき味わった面倒な思いの復讐だ!

ロックマンワールド3 5
あ、スパークマンさん、お元気そうで何よりっす。
今作では敵の攻撃力が高めに設定されています。特殊攻撃もそうですが、体当たりを喰らうとごっそりライフをもっていかれます。これが今作の難易度を上げている一要因ですね。
ロックマンワールド3 6
前半の4ボスを倒すと、ワイリーの施設へ。そこでボスを倒すと後半の4ボスが現れます。
…ダイブマンってこんなに男前でしたっけ??
ロックマンワールド3 7
やっぱりダイブマンステージは難しい…。ロックマンの海のステージって大体難しいんですよね。水中でジャンプ力が上がる分、天井や壁に一撃死の棘がビッシリ敷き詰められてミスを誘います。
ロックマンワールド3 8
最も難易度が高いステージと名高いダストマンステージ。
ギリギリの位置からのジャンプを要求される箇所が多く、さらに穴からは敵が飛び出して進路を阻みます。
絶対ファミコン版より難しくなっていますよね??
ロックマンワールド3 9
棘の上にラッシュコイルを設置しないと飛び越えられないとか…。狂ってる(; ̄Д ̄) まあラッシュジェットでもいいんでしょうけど。
ロックマンワールド3 10
そして今回のロックマンキラー「パンク」。
凶暴そうな見かけですが、攻撃パターンは結構単純。

倒して得られる特殊武器は「スクリュークラッシャー」。短い放物線を描いて飛ぶ回転ノコギリを発射します。


今作が難易度が高いと言われる由縁は、やはり先述したボスの攻撃力、そしてステージトラップですね。ワイリーステージも結構嫌なギミックが多く、画面が上下にスクロールすると現れたり消えたりする棘が設置されていたり、踏むと半分に分かれる足場が棘の上に設置されていたり、一撃死のトラップが多いという印象を受けました。

それでも何回もトライしていれば必ずクリアできるのがロックマン。私もクリアできました!

欠点を挙げるとすれば、なぜか今作だけボスラッシュがないんですよね…。そのせいか若干ボリューム不足に感じてしまいます。


総評:私のメガネにかないました!
ニューロックバスターのお陰で前半は結構簡単だったのに、後半は急に難しくなったり、とゲームバランスがちょっと良くない気がしました。
それでも前作の『ロックマンワールド2』に比べればかなり楽しめたと思います。

私の中では、ロックマンワールドは4>5>1>3>2の順で好きですね。

大分ご無沙汰になっているので、カプコンさんにはそろそろロックマンシリーズの新作を発表して欲しいですね~。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

桃太郎電撃2

桃太郎電劇2は、1994年にハドソンから発売された、ゲームボーイ用のアクションゲームです。


このゲームは小学校高学年の正月に購入しました。前作の『1』は未プレイだったんですが、続編だから面白いんじゃないか、と思い、そして私の好きな桃太郎シリーズということもあって、お年玉を早速投入した訳です。

本当はPCエンジン専用タイトルの『桃太郎活劇』みたいな剣で戦う形式のアクションゲームがよかったんですけど。。。


桃太郎電撃2 1

このゲームはこの頃のステージクリア型アクションゲームでは常識になっていたマップ制を導入しています。今作が発売されたのが、ファミコンでもスーパーファミコンでもアクションゲームがほぼ出尽くした頃だったので、色々なアクションゲームのオイシイ要素を採用しています。

ちなみにパスワード制で、難易度は「こども」、「ノーマル」、そしてノーマルをクリアすると現れる「ハード」の3種類があります。

1つのワールドは8つのステージで構成されていて、中ボスとボスが存在します。

桃太郎電撃2 2


桃太郎の攻撃手段は「小桃爆弾」。投げると放物線を描いて飛んで行きます。敵にこの爆弾が当たると、敵は「大桃」に変化します。この大桃は担ぐことができて、さらにこれで敵を攻撃すると「特大桃」になります。そしてこの特大桃を、投げて2回バウンドさせてから敵にヒットさせると、画像の「超特大桃」になります。
大きくなるにつれて攻撃力が増し、超特大桃はどんな敵も一撃で倒せる威力を持っています。

ちなみに桃太郎が敵に触れたり攻撃を受けたりすると服が脱げ、裸になってしまいます。この状態でまた敵に攻撃されると1ミスとなります。
脱げた服は一定時間画面内をひょこひょこと動き回るので、消滅する前に回収すればまた着ることができます。

しかしこういう爆弾を投げる系のアクションゲームをやると、ファミコンの『ドナルドランド』を思い出しますね…。あれは悪夢やった。

桃太郎電撃2 3

桃太郎はアイテム「きびだんご」を取ることにより、「犬」、「猿」、「雉」のうち好きなものに変身できます(ノーマル状態の服を選ぶこともできます)。
衣装はそれぞれ能力が異なり、雉は空中をホバリングできるようになります。

また、各衣装ともコマンド入力で特殊な攻撃ができます。説明書には載ってなかったので、裏技集を見るまで知りませんでした。ハドソンめ…。

桃太郎電撃2 4

ノーダメージで同じ衣装を3回連続で取ると、「電撃」状態になり、見た目が変化して特殊能力を使えるようになります。雉の場合は空中を高速で飛んで移動できるようになります。
ただし、この特殊能力を使っていると下画面の桃ゲージが徐々に上がっていき、ゲージがMAXになると「感電」状態になり落下してしまいます。しかしこの感電状態で敵にぶつかるとダメージを与えられるので、あえて敵の真上で感電状態になる、という攻撃手段もあります。

ワールド1の「桃平野」はこの電撃雉状態なら即クリアできてしまいます(笑)

桃太郎電撃2 5

ワールド1のボス。
桃太郎シリーズでおなじみの敵が登場します。こいつは多分、音痴で有名な「ましら」ですね。
中ボスやボスは必ず何らかの飛び道具で攻撃してきて、それに小桃爆弾をぶつけると大桃にできるようになっています。

ちなみに大桃以上の大きさの桃を担いでステージをクリアすると、次のステージへそれを持ったまま行くことができます。これを利用してボス戦の前に超特大桃を作ってボスステージへ行けば、一発で倒すこともできてしまいます。
しかし超特大桃を作ってさらに担いでクリアするのは結構手間で、しかも後半のワールドほど敵の攻撃が容赦ないので、折角作っても敵が自分から当たりに来て消滅してしまう、ということが増えます。
なので初心者救済になっているのかどうか微妙なところですね…。ちなみに私はラスボス戦のときは面倒ですがワールド1まで戻って超特大桃を作りました(笑)

桃太郎電撃2 6

ワールド2は「雪乃国」。
地面が凍っていて、さらに桃太郎を転ばす罠があったり、当たると転ぶ雹が降ったりしてくるので、移動スピードが上がり、地面で滑らない上に障害物で転ばなくなる犬の衣装が役立ちます。
ちなみに犬が電撃状態になると、雉のように空中でホバリングができるようになります。

このゲームに限ったことではないんですけど、私はゲームで雪が降っている町やステージが好きです。子供の頃は雪で遊べるので冬が好きだったんですね。ファミコンをすることも許されましたし。また、家の中から窓の外で降っている雪をボーッと眺めるのも好きでした。その時のノスタルジックな気持ちを思い出せるためか、ゲームの中の雪国は好きです。リアルでは大嫌いですが。
雪なんて大人になったら邪魔者以外の何者でもないですよ…。寒いし車のタイヤ交換しなきゃいけないし。

桃太郎電撃2 7

話を戻して、ワールド3は「竹乃国」。
上からの攻撃が増えるので、高いジャンプ力をほこり、さらにそのジャンプ自体に攻撃判定があり、木登りもできる猿の衣装が役立ちます。
ちなみに猿は電撃状態になるとジャンプボタンを押しっぱなしで連続ジャンプできるようになります。

桃太郎電撃2 8

ゲームが進むと、やがて港も通過します。
ここで注目して欲しいのが、画面上部の鳥が糞で攻撃しているところ。普通鳥型の敵って体当たりしてくるのがアクションゲームの鉄板なのに、あろうことかこの鳥は糞で攻撃してきます。ほかのゲームでこんなことやったら大ヒンシュクを買うところですが、不思議とこのユーモラスな桃太郎の世界では許されてしまうという。さくまあきらテイストでしかなせない業です。例えばロックマンでこんなことやられたら世界観崩壊しますからね!

ちなみにこのポーズ画面の左下に表示されている「G」は「ゴールドカード」のことで、数字は持っている枚数を表しています。ゴールドカードは隠しワールドの娯楽施設を利用するときに必要になります。

桃太郎電撃2 9

このゲームはとにかくミニゲームが豊富!1例でこの的当てゲームを紹介します。
制限時間内にどれだけの的に小桃爆弾をぶつけられるかを競うゲームです。当てた数に比例して、100枚集めると残機が1増える「小判」が貰えます。尚、パーフェクトを取るとゴールドカードが貰えます。

桃太郎電撃2 10

ステージに入るときとミスしたとき、クリアしたときにはこのように歌舞伎のように幕が引かれたり開いたりします。あの「カン、カン、カンカンカンカカカ…」という鳴り物の音も、効果音でちゃんと表現されています。こういうゲームの世界観を高める演出は好きですね。


このゲームは隠しワールドを入れて全8ワールド×8ステージの計64ステージが用意されています(ゴールドカードを使う隠しワールドはまた別)。ゲームボーイのアクションゲームとしてはボリュームがあるように見えますが、実は1ステージが短く、クリアするだけなら1ステージを2分くらいで攻略できてしまいます(終盤のステージは流石にそうはいきませんが)。しかし、ステージのあちこちに秘密の通路やミニゲーム場への入り口があるので、ステージをくまなく探索するともっと時間がかかります。隠し要素も結構あるので、ゲームボーイのアクションゲームとしては結構珍しい、腰を据えて遊べるゲームとなっています。

操作性は良好で、グラフィックも大きいので遊びやすいつくりになっています。

欠点は似たような構成のステージが幾つか見られる点ですね。

ですが桃太郎シリーズならではのコミカルな敵も満載なので、シリーズファンであれば必ず楽しめると思います。


総評:私のメガネにかないました!
3周くらいしたらお腹一杯になるくらいボリューム満点のゲームでした。
この頃のハドソンはアクションゲームを作るのは上手かったですね。RPGはちょっとエンカウント率やシステムが良くなかったと思います。
こういうアクションゲームをもっと作っていたら、『桃鉄』と『ボンバーマン』以外にも名作が出来ていたのかもしれません…。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

ドラえもん2

ドラえもん2 アニマル惑星伝説は、1992年にエポック社から発売された、ゲームボーイ用のアクションゲームです。
劇場版『ドラえもん のび太のアニマル惑星』を題材としたゲーム内容となっています。

これは小学生のときに人から貰ったソフトですね。ゲームに餓えていたので嬉しかったですよ。ソフトは幾らあっても構わないですね。小学生なんて時間が腐るほど有り余ってますから(笑)

~ストーリー~
アニマル惑星へ遊びに来たドラえもん、のび太、しずかの3人。そこでチッポやロミといった人物たちと友人となった。地球へ帰った後、アニマル惑星からSOSの信号を受ける。ドラえもんはのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫と共に急いでロケットで再びアニマル惑星を訪れたが、不時着してしまい、ジャイアンとスネ夫とはぐれてしまい、ひみつ道具も散り散りになってしまった。

ドラえもん2 1

このゲームは大きくフィールドと町などの施設、横スクロールアクションステージに分かれています。
フィールドだけ見るとハドソンがリリースしたファミコン版の『ドラえもん』を思い出しますね。

最初の武器は「チャンピオングローブ」のみです。
ドラ焼きは残機数を表していて、1回ミスするごとに1減っていきます。全部なくなるとスコアが0の状態でコンティニューとなります。

ドラえもん2 2

劇場版同様、「二ムゲ」によって攻撃を受けたアニマル惑星。廃墟と化した町を探索すると、生き残った人物に出会ったり、アクションステージに突入したります。

ドラえもん2 3

アクションステージはクリアするとひみつ道具を回収できたり、はぐれた仲間や重要な人物と出会ったりできます。

アクションの難易度はマイルドです。ターゲットを低年齢の子供に設定していたんでしょうね。
ただ、初見殺しのステージもあるにはあります。特に終盤のステージはちょっと歯ごたえを感じるほどの難易度です。

ドラえもん2 4

川の中のステージもあります。ここでは普段はジャンプボタンとして使っているAボタンで泳いで進むという操作方法に変わります。

ドラえもん2 5

通常の地上アクションステージは、トラップやギミックはスーパーマリオをモチーフにしたようなものが多く登場します。と、言うよりスーパーマリオとロックマンのギミックを真似て作ったとしか思えないトラップばかり…。しかもパターンが少ない(; ̄Д ̄)
乗ると落ちる床、自動で作動する上下の挟む針、動く足場、一定の感覚で出現するバリアー…。パクリとは言いませんが、めちゃめちゃインスパイア受けてますやん!!

まあ低年齢の子供が遊ぶには丁度いいくらいのヌルさのステージ構成が多いです。ステージはほとんどが短く、中間ポイントを設けることが出来ないほどの短さです。そのせいか、ミスをするとステージの最初に戻されます。

ドラえもん2 6

ステージの奥ではボスが待ち受けていることもあります。
このとき、倒すための必須道具がないと勝つことはできません。「ワープペン」で一端フィールドに戻り、まだ探索していない場所がないか探すことになります。

ドラえもん2 7

はぐれてしまった仲間を見つけると、彼らが見つけたひみつ道具を貰えます。
ジャイアンがいる状態であるひみつ道具を使うと、恐ろしい効果が発揮されます…。

ドラえもん2 8

子供向けゲームでは珍しい、メーカーのメタ話。ひょっとしてそっちのソフトも買わせようとしているのか!? 

ドラえもん2 9

スタートボタンを押すと、現在持っているひみつ道具や一緒にいる仲間、そしてシンプルなパスワードが表示されます。


ゲームクリアまでの所要時間は約3時間。いかにゲームボーイのソフトと言えど、ボリュームは少なめです。
ですがアクションステージの明るめのBGMや、色々なひみつ道具で戦う楽しさは評価できると思います。
最後は平和的な終わり方で、ほっこりとした気分になれますし、環境を大事にしよう!というメッセージも子供向けのゲームとしては教育もかねられて良かったと思います。このゲームをプレイしたから、という訳ではありませんが、私はポイ捨てしない人間になりました(´∀`*)

また、メインターゲットであるプレイヤーがまだ子供ということを配慮してか、あちこちに1UPアイテムのドラ焼きが配備されてあったり、スコアによるエクステンドでどんどん残機が増えるようになったりしています。この辺はとても良心的だと思いました。


総評:私のメガネにかないました!
箸休め的なゲームとしてはアリかと思います。フルプライスで買うと損した気分になるでしょうが…。
このゲームをプレイしたとき、気分が落ち込んでいたので、クリアして温かい気分になれましたね。なので思い出補正アリアリの評価です(笑)


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

ネメシスⅡ

ネメシスⅡは、1991年にコナミから発売された、ゲームボーイ用のシューティングゲームです。好評を博した前作から1年後に発売された続編です。
この『ネメシス』シリーズは『グラディウス』のゲームボーイ版という位置づけになっています。

奇しくも1991年はゲームボーイ版『R-TYPE』、『ダライアス』のゲームボーイ版『サーガイア』、そして本作の所謂「シューティング御三家」のゲームボーイ版が揃ってリリースされた年になります。まあ本作はほか2タイトルに先駆けて2作目にあたるわけですが。

3本ともゲームボーイというハードの制限を受けながらも、見事に原作を再現できていた事から、ファンからは好評価を得ました。もちろんそれぞれBGMやステージ数など、削除された部分もありましたが、それでもゲームボーイでこの再現率は凄い、とシューティングファンを唸らせました。


このネメシスⅡは、私が唯一持っていたゲームボーイのシューティングゲームです。過去にレビューした『R-TYPE』は兄のソフトだったので、自分専用のシューティングゲームが欲しいと思っていたところ、『コロコロコミック』のゲームを題材とした漫画で『ネメシスⅠ』を取り上げていたので、グラディウスが好きな私はこれが欲しいなーと思っていました。
思い続けていたら『Ⅱ』が出てしまったので、こちらを購入しました。


このゲームは「PRACTICE」モードという、1面~4面の任意のステージだけを遊べるモードがあります。サクッと短時間で遊びたいときには便利なモードです。
尚、このゲームは全5面で、最終ステージはかなりの難易度をほこります。

ネメシスⅡ1

また、今作はSFCの『グラディウスⅢ』の武器設定システムを踏襲していて、「ミサイル」、「ダブルショット」、「レーザー」の項目をそれぞれ3種類から選べます。

ミサイルはファミコン版と同じく、自機の斜め下に投下して自動で進むタイプと、前方の上下に撃ち分けるタイプ、後方の上下に撃ち分けるタイプの3種類があります。

ダブルショットは斜め前と前方に撃つタイプ、前方に2段で撃つタイプ、機体の前後に同時に撃つタイプがあります。

レーザーはお馴染みの直線レーザー、二連レーザー、リップルの3種です。

私はミサイルは前方上下に撃つタイプ、ダブルショットは斜め前と前方に撃つタイプ、レーザーは2連レーザーを良く使っていました。これで大体のステージは対応できます。

ネメシスⅡ2

前回の戦いが終わり、母艦へ帰還したビックバイパー。が、母艦がビックコアに強襲され、自身も追われてしまいます。

この始まり方は当時「???」でしたね。何でいきなり追われてるの?、と。

ネメシスⅡ3

狭い入り口から洞窟に侵入し、やっとビックコアを振り切ったビックバイパー。そこは遺跡になっていました。
当然、敵も出てきます。どこの所属なのかも分からない、謎の軍団が(笑)

洞窟を抜けると、今度は異生物の巣窟となっている空間を突破します。『R-TYPE』に出てくるような結構グロい生物も出てきます。

そこを抜けると…。

ネメシスⅡ4

ボス。頭と腹からそれぞれ3発の弾を撃ち出して来ます。
安全地帯はちょうどここ! 無闇に動くと弾に当たっちゃいますよ!

2段階目に変形したこの異生物を倒すと、画面上部に空間ができて、やっと脱出できます。

ネメシスⅡ5

…と思ったら変な電磁ボールに拘束されて、装備も剥ぎ取られてしまいました。
そして出口で待ち構えていたビックコアの内部に連行されてしまいます。

ネメシスⅡ6

2面はビックコア内部。
様々なセキリュティシステムと思われる兵器が異物であるビックバイパーを襲います。いや、吸い込んだのアンタだから!!

ここでは上からの攻撃があるので、上下ミサイルか斜め前と前方のダブルショットのどちらかがあると進むのが楽です。

ネメシスⅡ7

そして内部コアへ。
真ん中のコアは電磁線を張って攻撃、上と下の砲台は当然撃ってきます。しかも時々電磁力で電磁線へと引っ張るので、うっとうしい敵です。

セオリー通り上下の砲台から潰していくのが一番安全です。

ネメシスⅡ8

内部コアを破壊し、ビックコアを内部から破壊してやると、やっと宇宙空間に出られます。
BGMも軽やかです。

ネメシスⅡ9


何!? またビックコア!!?


と、思いきやそっくりサンの「クレーターコア」さんでしたー( ´_ゝ`)ノ
倒し方は散々ファミコン版でやった通りです。まあ、上下に付いている火口かたらの噴火と、突進という攻撃方法が追加されてますが。
相変わらずこの4連のレーザーは嫌ですね。隙間をくぐるのはスリルあります。当たったらバリアしていても、一発でちゅどーんですから。


そして4面、敵の要塞を目指して遺跡が残る空間を突き進みます…。


問題は最終ステージ、5面。ここでミスをすると、復活が結構しんどいです。出てくるパワーアップカプセルの量が少ないので、フル装備にはできません。せいぜいミサイルとレーザー、頑張ってオプションを1個つけるくらいでしょう。
等間隔で上方向へ短い光線を打つ絶対倒せないロボットが出てきたり、狭い通路内をキューブを避けて通ったりと、最終面にふさわしい難易度を誇ります。

ボスは攻撃パターンが読めれば苦戦しませんが、そこまで何度もたどり着けるかが問題。当時は5面でゲームオーバーになったら諦めることが多かったです。

それでも何度もトライし、最終形態のボスを倒せたときは清々しい気持ちになりました。元旦の朝に新しいパンツにはき替えたように…。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
当時はそんなに好きなゲームではなかったんですけど、今やると完成度の高さに驚かされますね。ハード発売後2年でここまでしっかりしたシューティングゲームを作れるとは…。
途中で挟まれるドット絵のアニメーションも当時のレベルから考えると美麗でした。動きも滑らかでしたし、編隊で飛んでくるザコ敵をレーザーで撃ち落す快感は紛れもなく『グラディウス』でした。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

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