メガネなゲームレビュー

メガネが生活に必須なゲームフリークが、ゲームレビューと様々なゲーム情報をアップしていくブログだったのは過去の話。

カテゴリ: Vita

FC Evo
英雄伝説 空の軌跡 FC Evolutionは、2015年に角川ゲームスから発売された、PS Vita用のRPGです。日本ファルコムとキャラアニが企画・制作を行いました。
元々日本ファルコムがPC向けに販売した作品を、何度かリメイクして異なるプラットフォームで展開してきたゲームで、最新版のこのVita版ではキャラクターグラフィックの刷新、ボイスの大量追加、ゲームバランスやUIの変更などの大幅な手が加えられました。
『SC』『the 3rd』と続く、3部作の第1作目です。2016年3月現在、『SC Evolution』までが発売されています。

~ストーリー~
主人公のエステル・ブライトが住むリベール王国とエレボニア帝国の戦争が終わり、エステルがいつものように父親の帰りを家で待っていると、父・カシウスが傷だらけの少年を抱えて帰宅した。それがエステルと少年・ヨシュアとの出会いだった。
それから5年後、エステルはカシウス家の養子となったヨシュアと共に「遊撃士(ブレイサー)」になるべく訓練を積んでいた。そして今日、その最終試験が始まるー。


時代背景はまだあまり機械文明が発達しておらず、動力装置というものを使って様々な機械を動かしている、という時代です。 そんな中、護衛や物探しなど民間人の助力をする仕事である、遊撃士としてエステルとヨシュアが様々な出来事を通して成長していく様を描いた物語です。


FC Evo1
主人公のエステル・ブライト。
明るく活発な16歳の少女で、父と同じ職業の遊撃士を目指しています。
3大名台詞「あ、あんですってえええええええーーー!!!」「モチのロンよ☆」「レッツ・ゴー!」は作中で何度も出てきます。
得意な武器は父から習った棒術。アーツ(魔法)の使い手としてもなかなかの万能キャラです。
FC Evo2
ブライト家の養子となったヨシュア・ブライト。
礼節を重んじる好青年で、直感や正義感で動いてしまい、ちょっと抜けているところもあるエステルのフォローを担当しています。
戦闘能力は高く、さらにとっさの判断力・洞察力は正遊撃士にも勝るとも劣らないほど。
エステルと出会う前のことは、エステルがヨシュアが話す気になるまで聞かない、ということで謎に包まれています。

FC Evo3
町やフィールドは3Dで構成されていて、カメラを移動させて全体を見渡すタイプになっています。
移動速度はかなり速く、初めてプレイしたときは面食らってしまいました。今ではこの速度じゃないと満足できないですね。

このゲームはイベントはフルボイスになっていて、さらに主要イベントだけでなく遊撃士関連の仕事の会話もボイスがついていて、仕事に関わってくるモブキャラにもボイスが割り当てられています。しかも声優さんの力の入れ具合が半端無いので感情移入しまくりです。
特にオリビエというキャラを演じている子安さんのボイスは聞いていて楽しかったです(´∀`*) この人こんな演技もできるのか、声優さんて凄いな~と思わされました。
FC Evo4
このゲームのエンカウントはシンボルエンカウント制になっています。
敵が出るフィールドでボタンを押すとパーティーの先頭のキャラが武器を振り、それを敵に当てることで戦闘開始時に有利になることがあります。逆に敵のほうから横や背後から接触されると、不利な状況で戦闘が始まってしまいます。
FC Evo5
戦闘画面。
敵・味方ともグリッド上に位置していて、このグリッドを移動して攻撃したり仲間にアイテムを使ったりします。
FC Evo6
とはいえ、例えば「攻撃」を選ぶと自動的に敵に近づいて行動するので、シミュレーションゲームのように移動⇒~~、のような2重のコマンド入力は必要ありません。
ただし射程距離内に敵がいない場合は移動だけで行動が終わってしまいます。アーツ(魔法)は射程距離に関係なく繰り出すことができますが、駆動(詠唱)をはじめてから発動するまでに時間がかかります。

行動は素早さが高い順から行う形式で、画面左のバーに行動順が示されます。キャラのアイコンの横にマークがある場合、特殊な現象が発生します。この場合はZEROARTSで、アーツをEP(エネルギーポイント)を消費することなく、かつ即発動することができます。
ほかにもHPやEPが回復したり、敵にバッドステータスを付着させたり、様々な効果があります。
FC Evo7
アーツやクラフト(技)は効果範囲が単体のものから円状のもの、線状のものがあります。その大きさもアーツやクラフトによって様々です。
FC Evo8
ZEROARTSを利用して発動させたアーツ。
このように、半イベント感覚で戦闘は進んでいきます。ただ、敵にも同じようにこの有利な現象は発生します。オートモードにすると通常攻撃だけで戦闘することになりますが、戦闘を4倍速で進めることが出来ます。
FC Evo9
クラフトには2種類あり、通常のものと、CP(クラフトポイント)が100以上のときにだけ発動できる、強力なSクラフトがあります。CPは200まで溜めることができて、200のときにMAXの威力を発揮します。
FC Evo10
仲間になるキャラクターは皆、戦術オーブメントいう時計の内部構造をしているようなアイテムを持っています。オーブメントの穴が開いている部分(スロット)にクオーツという特殊な石をはめ込むことで、キャラは様々な能力(アビリティ)を身につけられます。
戦術オーブメントは一つ一つがオーダーメイド製で、キャラクターごとに形状が異なります。
FC Evo11
アーツはクオーツの決まった組み合わせによってどれが使えるようになるか決まります。クオーツは基本的に1つの属性しか持っていませんが、中には複数の属性を持っているものもあります。
このアーツを使えるようにするにはあと○○の属性が必要なのか、と色々考えながらクオーツの組み合わせを選ぶのもこのゲームの戦術的楽しみです。
FC Evo12
準遊撃士のエステルとヨシュアは、リベール王国を旅しながら正遊撃士を目指します。遊撃士は遊撃士協会という団体に所属していて、各支部のギルドで遊撃士の仕事を請け負うことができます。
いわゆるクエストですが、このゲームではストーリーを進めることも大事ですが主人公たちの職業上、遊撃士の仕事も重要なものとなっています。 この依頼はクエストというよりもミニイベントとなっていて、単なるお使いにとどまらず、これを通してゲームの世界観やキャラクターたちについて掘り下げて理解できるようになっています。
連れて行くパーティーメンバーによって台詞も変わり、しかもフルボイスなので、受けておいて損はありません。

また、このゲームでは戦闘でお金が手に入らないので、貰える報酬はかなり貴重です。
FC Evo13
ギルドにはストーリー進行に関わる依頼も入ってきます。
いつもと格好が違うエステル。どんな依頼なのか…。
FC Evo14
ゲーム中にはCGの美麗な一枚絵も登場します。
これはオリビエがシェラザードにお酒で潰されているところ。さすがの口達者でお調子者のオリビエも、酒ではザルのシェラザードには適わず。
FC Evo15
そして各地方での様々な人たちとの出会いと別れ。これを繰り返してエステルとヨシュアは遊撃士として人間的にも成長していきます。


このゲーム、始めた頃はストーリーが牧歌的であんまり緊張感がなく、販売会社が謳っている通り「ストーリーRPG」なのか? と疑ったものです。しかし、第一章の終盤から物語が大きく動き出し、ゲーム終盤では気づいたらコントローラーを持つ手に汗が…。

話の展開が非常に上手く、またキャラクターの心理描写がとても丁寧なので、いつの間にかゲームの世界に没入してしまっていました。
思わずジーンとしてしまった場面も何箇所かあります。

キャラクタービジュアルも私好みだったので、すぐにお気に入りのキャラができました。


欠点を挙げるとすれば、やはりお金が貯まりにくいことと、狭いダンジョン内で敵に出会うと横切るのが困難で戦うしかなくなる、という点ですね。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
空の軌跡シリーズ未経験の方は是非プレイしてみてください。確かな「RPG」を感じるはずです。
経験者の方も、フルボイス化とキャラクターデザインの変更で新鮮な気持ちでプレイできると思います。
このゲームには、別に魔王がいたり世界に脅威が迫っていたりしなくても、RPGは成り立つんだな、ということを教えてもらいました。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

 

ダライアスバーストCS
ダライアスバースト クロニクルセイバーズは、2016年に角川ゲームスからPS4、PS Vita、Windows向けに発売された、横スクロールシューティングゲームです。
PS4版,Windows版はダウンロード版のみの販売です。
それぞれの仕様の違いは、PS4はネット環境があればVita版とクロスセーブが出来、ハイスコアのアジア内ランキングにも対応していて、ローカルで4人まで同時にプレイできます。
Vita版は先述したクロスセーブとハイスコアのアジア内ランキングに対応しています。完全一人用で、同時プレイはできません。
Windows版はハイスコアの世界ランキングに対応していて、4人までローカルで同時プレイできます。また、DLCとして公式設定集が販売されています。

この作品はアーケードの『ダライアスバースト アナザークロニクル』と『アナザークロニクルEX』、そして完全新規のオリジナルコンテンツである「CSモード」を収録したタイトルです。


実はまだこのゲームクリアできていないんで正式レビューじゃないんですけど…。ちょっと今の自分のプレイスキルでは、完全クリアするまでどう考えても数ヶ月はかかるな、ということが判明したので、一応ここで一区切りとして紹介させてください。一昨日の記事で威勢のいいこと言っておきながらスミマセンでしたあああああああ!!(TДT)

…ブログの運営上、このゲームばかりやっているわけにもいかないので…。。。


ダライアスバーストCS1
「ACモード」を選ぶと、アナザークロニクルをプレイできる「オリジナルモード」、アナザークロニクルEXをプレイできる「オリジナルEXモード」、そして新規コンテンツの「クロニクルモード」を選択できます。「イベントモード」は現段階では選択できません。

オリジナルモードやEXは、お馴染みの3つのステージを選んで攻略するモードです。残機無限モードもあるので、初心者でもゴリ押しでクリアできます。

ダライアスバーストCS7
クリアしたりゲームオーバーになってゲームが終わったときはこの画面が出ます。何ともニクイ演出。

ダライアスバーストCS2
クロニクルモードは、複数の星々を敵国ベルサー軍から救うやりこみ系モードです。まず挑戦する星を選びます。
ダライアスバーストCS3
すると、その星で挑戦できるミッションがヘックス状に現れます。これらをどんどんクリアしていき、最終的に全ての星を開放させることが目的です。

ダライアスバーストCS5
ACモードは画面がアーケードの2画面を模した作りになっていて、横に細長くなっています。
そして文字が小さい…。ちょっとこのモードは携帯機のVitaではプレイするのは辛いと思います。Vita TVかPS4でテレビ画面でプレイするか、Windows版を大きなモニターやTV画面に映してプレイするのが良策かと。
ダライアスバーストCS4
必殺の「バーストショット」。ほとんどのザコ敵を一撃で倒せるほか、敵が撃ってきた弾やビームなども消すことができます。
バーストゲージを消費して発射するので、無駄撃ちはできませんが、ゲージ自体は敵を攻撃したり、対空ショットで敵の弾を消すと徐々に増えていきます。

ダライアスバーストCS8
CSモードでは、今までのダライアスの歴史をミッションをクリアしていくことで追体験できます。マスが各ミッションを表していて、ミッション内容はアイコンで下部分に表示されます。
ここはボス⇒ボス⇒ステージ⇒ボス⇒ステージ⇒ボス⇒ボスの順で進んでいく、ということになります。
「Preset」とは、複数ある機体の中からそのミッション用に用意された機体のことで、これを使ってトライすることになります。
プリセット機ではどうしてもクリアできない! という場合は、ミッションをクリアしたときに得られるポイントを使って、ロックされている好みの機体をアンロックして使用することもできます。
ダライアスバーストCS6
ただし対空ショットやボムなどの装備のセッティングにもポイントを必要とするので、アンロックしたからと言って思うように使い放題になるというわけではないんですよね…。

これが初心者救済になっているようでなっていない微妙なところで、結局はポイント稼ぎがてら、自分のプレイスキルを磨くために本命ではないミッションにも手をつけることになります。まあ同じミッションを繰り返しトライしていれば、いずれプリセット機でもクリアできるようになります。…中盤までは。。。

私はクジラ型のボスはプリセット機では絶対勝てませんでした。個人的に一番使いやすい「ネクスト」でアーム(ライフ)を相当積まないとクリアできませんでしたよ…( ̄▽ ̄;)
ダライアスバーストCS9
このゲームでは新機体を含め、全9機の機体が登場します。それぞれ使い方に癖があるので、プリセット機で全部の機体を操作してみて、自分の一番のお気に入りを見つけて機体解除してやると、効率的にゲームが進められると思います。
画像の機体は新機体「ムラクモ」。バーストゲージの量に応じて最大4つのサポートユニットがつきます。サポートユニットは本体と同時に攻撃してくれたり、敵の攻撃を防いだりしてくれます。
 
ちなみにCSモードは全画面表示なので、このモードなら携帯機のVitaでも楽しめそうですね。
とは言え、腰を据えてやるタイプの大ボリュームのゲームなので、やはりTVやモニターでプレイするのが間違いないとは思います。 
ダライアスバーストCS10
これが私のお気に入り「ネクスト」。バースト機能を持っている上に(無い機体もあります)、ボムがホーミングしてくれるので使い勝手がいいです。

バーストショットは画面のように発射装置を外し、位置を固定させて撃つ事もできます。これが「設置バースト」というテクニックで、ステージでのザコ戦ではもちろん、ボス戦でも重要になってきます。通常のバーストショットよりも燃費が良く、発射している間に本体でも対空ショットやボムで攻撃できるので上手く使いこなせれば強力な攻撃かつ防御手段になります。
ダライアスバーストCS11
ボスがバーストを撃つ瞬間に自機でバーストショットを撃つと、強力な「バーストカウンター」となり、大ダメージを与えることが出来ます。
この技は機体によってやり易いものとそうでないものに分かれます。ちなみに私はまだ体得できていません…。
ダライアスバーストCS12
ボスは全て海洋生物を模したロボットになっています。シリーズ恒例ですね。
ミッションによっては見た目が同じでも攻撃パターンが違っていたり、色違いでパターンが大きく異なるボスも出てきます。
そして私はクジラとピラニアとカメが今のところ大嫌いです。
ダライアスバーストCS13
ミッションをクリアするとリザルト画面が出てきます。
各ステージでのスコアを合計したトータルスコアの数字に応じてポイントが貰えます。ある意味ACモードよりもハイスコアにこだわるモードですね。


私はダライアスシリーズにまともに触れたのが今作が初だったんですが、かなり面白いです! そして難しい!!
R-TYPEなんかも難しかったですが、あちらがパズルチックな要素も絡んで難しいのに対し、こちらは正統派で難しいというか…。まあ決して気軽にやれるゲームじゃないですね。

ボリュームもACモード、CSモードを合わせるととんでもないものになり、これ一本で半年以上遊べちゃいますね。シューティングは繰り返し遊んで何回もクリアして楽しむタイプのゲーム、という固定観念を見事にひっくり返されました。

YouTubeなどの動画サイトで攻略動画を見て、スキルを磨くのも楽しいですよ~。結構アップされていて、中には初心者向けに親切に解説までしてくれている方もいます。

これは横シューティングファンにとっては必須ソフトと言えるかも知れません。
逆にシューティング慣れしていない人にとっては敷居が高いかも知れませんね。

興味が湧いたシューターの方は是非購入してみてください。
個人的にはPS4版をおススメします。ローカルプレイもできますし、Vita版より挙動が安定しているようなので。PS4がない! という方はいい機会なので買ってください!!(笑)


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。 

 

いけにえと雪のセツナ
いけにえと雪のセツナは、2016年にスクウェア・エニックスから発売された、PS4用とPS Vita用のRPGです。異なるハード向けに同時発売されたマルチプラットフォームソフトです。開発はTokyo RPG Factoryが行いました。
キャッチコピーは「あの頃、みんなRPGに夢中だった。とりもどそう、ボクたちのRPG-。」


スーパーファミコンの時代のRPGを目指して製作されたとあって、イベントムービーやイベントボイスはありません。シナリオもほぼ一本道でシンプルですが、意欲的なシステムが複数導入されています。

~ストーリー~
この世界では魔物を鎮める為、ある村に住む女性が10年に1度「いけにえ」となり、最果ての地へと向かうという悲しい慣わしがあった。
ある年、いけにえを出したにも関わらず、魔物の数が一向に減らないという事態が起きた。中には魔物によって滅ぼされる町や村も現れ、被害はどんどん広がっていった。
こうして、前回のいけにえの派遣からわずか1年でまたいけにえが送り出されることになった。
傭兵である主人公もまた、護衛の一人としてこの旅に同行することになるのであった。

いけにえと雪のセツナ1
フィールド画面では往年の名作『クロノ・トリガー』のDNAを受け継いでいるとあって、移動に特化しています。エンカウントもありません。
雪に覆われた世界が今の季節にマッチして、気分が少し高揚しますね。

このゲームのBGMはほとんどピアノのみで演奏されたものです。それが魔物に脅かされる儚い雪の世界と「いけにえに向かう旅」という悲しげなストーリー にマッチして非常に印象に残りました。
いけにえと雪のセツナ2
戦闘はクロノ・トリガーと同じ「ATBVer.2」が採用されていて、ATBゲージが溜まったキャラから行動できます。

さらに今作では「SPゲージ」を利用しての「刹那システム」が採用されています。キャラクターのステータスを表すボックスのそれぞれ右側にある球体がSPゲージです。満タンまで溜まると結晶のようなものが1つストックされます。これがSPです。最大3つまでストック可能です。

SPがある状態で攻撃したり魔法を使ったりすると、キャラクターの頭上にマークが出現します。その際にタイミングよくボタンを押すことによって、追加ダメージを与えたり、補助効果の延長化ができたりなど、戦闘を有利に進められる様々な効果が追加で発生します。 これが刹那システムです。

刹那システムが成功すると、上記画像のように左側にSPアイコン付きで刹那システムが実行される行動内容がで示されます。
いけにえと雪のセツナ3
これは「キール」の「フレア」。刹那システムのお陰でいつもより多めに爆発しています。
いけにえと雪のセツナ4
これは「ヨミ」の「かまいたち」。とにかくこのゲームは視覚エフェクトが鮮やかで派手! 見応えがあります。
いけにえと雪のセツナ12
お馴染みの「連携技」もバッチリあります。
でも今作では序盤以外あまり使わなかったですね…。SP消費が高めの技が多かったので。
いけにえと雪のセツナ5

このゲームでは戦闘で勝利してもお金が手に入らない代わりに、「素材」が手に入ります。素材は同じ魔物でも、倒し方によって入手できるものに変化が生じます。この素材を売って旅の路銀にする訳です。
素材を売ると、「法石」と呼ばれる特殊なアイテムと交換できるようになります。法石は『FF』で言うアビリティをキャラクターにセットさせるものです。法石によって必要な素材とその売却数が異なるので、お目当てのものを目指して属性や刹那システムを使うなどして色々な敵の倒し方をしてみるのも、このゲームの楽しみ方の1つです。
いけにえと雪のセツナ6
法石は「法器」という装備アイテムにはめ込むことで使用できるようになります。『FFⅦ』の「マテリアシステム」に近いですね。法器自身も装備するとクリティカル率アップやMPアップなど、特殊な恩恵を得られるものがあります。
そして法器の真骨頂は法石を「昇華」させること。昇華とは、ダメージアップやMP消費量ダウンなど、特殊な効果を法石に付加させる現象のことです。
いけにえと雪のセツナ7
刹那システムを多用した法石は昇華の確立が高まります。
上記画像では、キールの「ファイガ」が5回目の昇華を迎えたことを表示しています。威力アップが4、行動後ATB増が1付加されています。

ちょっと分かりづらいシステムですが、プレイしていく中で私は段々理解することができました。
でもオールドRPGを目指すならこんな分かりにくいシステム、いらなかったのでは…( ̄ロ ̄;)
いけにえと雪のセツナ9
戦闘はダンジョンや町や村でのイベントで発生します。
ダンジョンは雪の世界を反映して、氷や結晶で覆われた寒冷洞窟や山などがほとんどですが、このようにギミックがある遺跡も登場します。
いけにえと雪のセツナ10
このゲームを彩る数々のキャラクター。特に仲間キャラは最近のRPGでありがちな、狙ったようなおかしな設定がなく、好感が持てます。 最後までキャラがブレず、物語が終わりに向かうにしたがって成長していく様は、スーファミ時代のスッキリした無駄な設定のないキャラクターたちを思い出させてくれますね。
いけにえと雪のセツナ11
個人的に一番好きな「ジュリオン」。王家の血を引きながら、勇敢で知も併せ持っている女性騎士です。
結局みんな好きになっちゃったんですけどねえ(笑) いい奴らばっかりで…。特に「セツナ」は優しすぎる。きっといいお嫁さんになるタイプです。


このゲーム、本当に無駄が無くスッキリしていて、存分にストーリーを楽しめるようになっています。クエストなんてものはありません。
戦闘バランスは序盤は少し甘めですが、中盤以降は法石や装備品でしっかり身を固めないときつくなってきます。特にボス戦。初見だとボスの攻撃に対処できないケースが出てきて、結構ボスにやられてゲームオーバーになることが多かったですね~。でも対策をしっかり練れば再戦して勝てるという、絶妙なバランスだと思います。

そして欠点ですが…
残念ながら結構あるんですよ。。。

・町や村に宿屋が無い。旅をしている感がちょっと薄れる
・戦闘時「逃げる」コマンドがない。専用消費アイテムを使わないと逃げられない
・プレイタイムが表記されない
・ロード時間が若干長い(家屋の出入りに3秒程、イベントで5秒程)
・イベント導入時に処理落ちすることがある
・範囲攻撃の効果範囲が示されないのでどこまで届くか分からない

ロードと処理落ちはVitaだからという噂です。元々PS4向けに作られたゲームをVitaに詰め込んだせいかどうかは分かりませんが…。
処理落ちはやばい時はフリーズします。私はラスボス撃破後にフリーズしました(大泣き)。あれ、前にもスクエニのゲームでこんなことがあったような…。

まあ粗はありますが、肝心のストーリーがかなり良かったので、私個人としては満足できました。終盤になると、このゲームのタイトルの意味が分かるようになっています。そしてラストは…。これはもうRPGファンなら自分の目で確かめてください。

本作とのクロノ・トリガーとブレイブリー・デフォルトの繋がりを探すのも楽しいですよ。思わずニヤリとさせられます。ブレイブリーのほうはまさか…! と嫌な汗が出そうでしたが(笑)
1週クリアするまでのプレイ時間は、法石集めやレベル上げなどのやりこみをあまりやらず、30時間未満程度だったと思います。


総評:私のメガネにかないました!
こんなにもせつないストーリーはゲームボーイの『聖剣伝説』以来でしょうか。
粗はありますが、光る部分が多いゲームなのでオールドRPGファンにはプレイして頂きたい、そう思います。
プレイするならPS4版が良さげですよ。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。 

デッドネーション
デッドネーションは、2014年にソニー・コンピューターエンタテインメントからDL配信発売された、PS Vita用のゾンビアクションシューティングゲームです。Vita TVにも対応しています。海外のHousemarque社が開発し、日本向けにローカライズされた作品です。同時にPS4でも『デッドネーション 黙示録』のタイトルで配信発売されました。どちらも1,500円(税別)で配信中です。
尚、レートはZ指定になっています。

デッドネーション1
このゲームはゾンビで溢れた街から脱出し、ある研究機関へと向かうのが目的の「キャンペーン」モードと、6ラウンドを戦い抜く「アーケード」モード、無限に現れるゾンビたちと戦い、どこまで生き残れるかチャレンジする「エンドレス」モードの3つのモードが用意されています。

主人公はゾンビウィルスが蔓延したせいで全てを失ってしまった男性「ジャック」と、夫と娘を失ってしまった「スカーレット」の二人。操作性能は同じです。
デッドネーション2
キャンペーンモードはミッション形式になっていて、全10ミッションから成り立っています。ミッション間にはCGとボイスでストーリーが展開されます。
ジャックとスカーレットではCG、ボイスは異なるものの、大筋のストーリーは同じです。
デッドネーション3
このゲームはトップビューのアクションシューティングになっていて、Lスティックで移動、Rスティックで照準合わせを行います。
この照準が癖があって、結構大振りになっているので慣れるまでは扱いづらいです。私ははじめはRスティックを使わずLスティックで移動しながら撃ちまくっていました(笑)

フィールドは暗く、明かりも少ないのでどこからゾンビが現れるか分からないという緊張感を持ってプレイできます。ゲームの設定で画面を限界まで明るくすると結構見えやすくなりますが、それでも真っ暗な箇所はあります。

武器はメインウェポンとサブウェポン、近接武器の3種類に分かれていて、それぞれ特徴があります。
初期から装備しているのはメインの「ライフル」とサブの「発炎筒」です。
ライフルは弾が無限に設定されているため、最も使用頻度が多い武器です。さらにチャージすることでヘッドショットになり、敵に大ダメージを与えます。ただマガジンに込められる弾の数は限られているため、弾が減ってきたらリロードする必要があります。
デッドネーション5
サブウェポンの発炎筒は、使用すると投げた場所にゾンビを集める効果があります。そこを狙い撃ちにするとまとめてゾンビたちを片付けることができます。
また、乗り捨てられた車を撃つと音を出して点滅し、最後は爆発するので発炎筒以上の効果があります。
デッドネーション4
ほかにもマシンガン、ショットガンなどのお馴染みのもの以外にも、ゾンビを焼く「火炎放射器」なんて変り種の武器もあります。炎はゾンビ間で燃え移るので、大量のゾンビを相手にするときに使うと大きな焚き火のようで絶景です(笑)
デッドネーション6
敵をまとめて吹っ飛ばすことができるサブウェポンの「グレネード」はいざというときにとても頼りになります。
これよりも強力な「ダイナマイト」も後半に手に入れることができます。

ちなみに画像の赤や黄色の球はお金とスコアポイントを表しています。一度に大量の敵を倒すと貰える数も増えます。お金とスコアポイントはフィールド上にあるボックスや、乗り捨てられた車のトランクからも手に入るので、ゾンビを撃ち倒すだけでなく、探索の楽しみもこのゲームにはあります。
デッドネーション7
敵の中にはボス級のものもいて、その中でも最も厄介なのがこの「カッター」です。今回はバスの中から内壁を突き破っての登場。
鋭利な両腕で攻撃されると大ダメージを喰らいます。その上、走って近づいてきます。何度こいつに真っ二つにされたことか…。
ボスクラスの敵は画面外にいても足音がするので、聞こえた瞬間に緊張してきますね。
デッドネーション8
武器はチェックポイント内のショップで購入したり、有償でパワーアップさせることができます。メインウェポンは弾の購入、連射速度、威力、マガジンに込められる弾数、最大所持弾数の増加などができます。

サブウェポンは追加購入、最大所持数の増加など。

近接武器は、ありません! 近接攻撃の武器はナイフ一本のみで、最初から最後までこれで戦っていかなければなりません…。しかもリーチが短いので攻撃すると同時にほぼ確実にこちらもダメージを喰らうという…(≡ω≡.) ところがすれ違いざまに攻撃するとほぼノーダメージで倒せるので、私はこれを「辻斬り」と呼んでいざというときに使っていました(笑)
デッドネーション9
防具はフィールドのボックスから入手できます。
腕、体、足の3箇所にそれぞれ装備できます。防具はひとつひとつ上がるステータスのバランスが異なっているので、例えばパワー重視、耐久度重視のように自分の好みのステータスになるよう考えて上手く組み合わせる必要があります。
デッドネーション10
変わってこれはアーケードモード。
キャンペーンモードとは異なるマップになっていて、さらに進むルートを3つの中から自分で選んで進みます。
それぞれのルートでは得られるアイテムが変わってくるので、武器の弾が欲しいのか、お金が欲しいのか、などその時々の状況で進むルートを選びます。
デッドネーション11
マンホールの中からぞろぞろと出てくるゾンビたち。
ゾンビにも種類があって、足が速いものや仲間を呼ぶもの、消防服を着ていて火炎放射器が効かないものなど色々なタイプのゾンビがいます。
デッドネーション12
画像はメインウェポンの「ランチャー」で敵を吹き飛ばしたところ。爆破系の武器はストレス解消になるので好きです。逆にマシンガンやショットガンはもう色々なゲームで使い古されている感じがして、あまり好みじゃないですね(笑)
デッドネーション13
このゲームのユニークなところは、ネット回線に繋ぐと自分のスコアや倒したゾンビの数をサーバーに送って、そしてモード別にグローバルランキングが見られるところ。
自分のプレイ結果が自国に貢献していると思うとちょっとモチベーションが上がりますね。


このゲームは戦闘がずっと続くので、それを楽しめるかどうかでゲーム自体の評価が変わってくると思います。
キャンペーンモードにしろ、アーケードモードにしろ、フィールドが変わり敵がどこから出てくるのか分からない緊張感はありますが、長時間プレイしていると流石に疲れてダレてきてしまいますし、チェックポイントでセーブはできますが、再開するとスコアが0からのスタートとなるのでハイスコアを目指すのを目標とする人には辛いかもしれません。 

また、インターネットでのCo-opモードにも対応していますが、ラグが酷くとても楽しめません。マッチング自体難しいです。協力プレイがしたいならばアドホックで遊んだほうがいいです。


総評:私のメガネにあまりかないませんでした。
照準合わせが難しいのと、戦闘の連続でどうしても単調に感じてしまったという理由から、この評価にしました。
人を選ぶソフト、と言えるでしょう。合う人には結構面白いゲームだと思うんですけどね(^^;)

購入を検討されているならばVita版よりPS4版をおススメします。あちらのほうがゲーム機一台で協力プレイできるうえ、PS4の機能を使って楽しみの幅が広がると思いますので。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。 

元禄怪忌憚
元禄怪忌憚は、PS Vita用ソフト『朧村正』のDLC(ダウンロードコンテンツ)です。
第一弾『津奈缶猫魔稿』(つなかまねこまたぞうし 通称「化猫」)が2013年に発売、第二弾『大根義民一揆』(おおねぎみんいっき 通称「一揆」)が2014年に発売、第三弾『七夜祟妖魔忍伝』(ななやたたりようまにんでん 通称「白蛇」)が2014年に発売、そして最後の第四弾『角隠女地獄』(つのかくしおんなじごく 通称「鬼娘」)が2014年に発売されました。

内容はそれぞれ『朧村正』の外伝となっており、本編とは主人公やストーリーが異なります。基本的な操作方法は同じですが、攻撃手段が主人公ごとに異なり、本編とは違ったアクションや爽快感を楽しむことが出来ます。

価格はそれぞれ463円(税抜)です。『朧村正』本編とこの4つのDLCをセットにした割安なパッケージ版も発売されています。

四篇はそれぞれ物語が独立していて、ストーリー上の繫がりはありませんが、本編と関連性があり、プレイしていくことで本編の裏側で起こっていたことなどが分かる仕組みになっています。



元禄怪忌憚1
これは津奈缶猫魔稿の冒頭。
藩主から命を授かった家老の父親の代わりに、江戸に秘蔵の茶器を届けることになった「お恋」とその弟「清次郎」。もう夕刻なので早めに宿を、と進言する清次郎に対し、父のことを想って少しでも早く江戸に茶器を届けたいお恋。最終的にもう少しだけ歩を進め、そこで宿をとることになった。

しかし父親の政敵、城代家老の「若宮捏造」の手の者により、二人は道中で斬られ、絶命し、茶器も奪われてしまう。
元禄怪忌憚2
すると屋敷からついてきた飼い猫の三毛がお恋の無念を感じ取り化け猫となり、お恋の姿に化けて茶器を取り戻し、絶命した二人の代わりに江戸へ茶器を届けることになった。
元禄怪忌憚3
三毛は、三種類の姿を使い分けて戦います。
「お恋」の姿では鋭い爪を武器にして敵を切り刻みます。刀とはまた違ったバッサリ感があり、なかなか爽快です。
移動スピードも速いので、連続攻撃も繰り出しやすいです。もちろん、○ボタンで霊力ゲージを消費して奥義を出すこともできます。これは全キャラ共通です。
ちなみにこの姿での奥義は、すばやく移動しながら目の前の敵を爪で斬りつけます。

全四篇の中でもかなり使いやすいキャラですね。
元禄怪忌憚4
一方、「三毛」の姿ではお恋の状態より攻撃力は下がるものの、移動スピードはさらに速くなります。
また奥義で鬼火を出すことが出来て、飛び道具として飛ばすことできるほか、溜めることにより大勢の猫を召喚して攻撃することもできます。また、空中で出した場合と地上で出した場合とでは技が変化します。

あとこの空中滑空をしている姿が超絶可愛いです(*´Д`*)
元禄怪忌憚5
三つ目の姿は、ゲージが中々貯まりにくい分、強力な攻撃能力を備えています。しかし変身中は常に霊力ゲージが消費され、奥義を使うことでさらに消費されてしまいます。

この三つ目の姿は、お恋の状態から変身した場合と三毛の状態から変身した場合で姿が異なります。画像は三毛から変身した「猫之怪」の姿。□ボタンで体を回転させて周囲の敵を攻撃し、奥義では炎を吐いて一定距離内の敵を攻撃します。

一方、お恋から変身した場合は「化け猫」となり、巨大な化け猫の姿になります。□ボタンで大きな前足で前方の敵を蹴散らし、奥義では体を丸めてボールのように跳ねて画面内を縦横無尽にかけ回り攻撃します。

通常攻撃の攻撃力は化け猫のほうが上ですが、複数の敵をまとめて攻撃したい場合は猫之怪のほうが使いやすいと思います。


この物語は本編では登場しなかった個性的な敵妖怪が出てくるので、妖怪や怪談の類が好きな方にはうってつけのコンテンツです。もちろん猫好きの方にも(・∀・)

元禄怪忌憚19
ちなみに元禄怪奇譚では「鍛冶」の変わりに「鍛錬」という項目がメニューに追加されています。
これは本編で刀を作るときと同様、魂と生気を使ってキャラクターの攻撃力を上げたり、特殊効果を身につける項目です。

元禄怪忌憚6
変わってこれは大根義民一揆の冒頭。

大根藩の村々ではこのところ作物の不作が続いているところへ藩からさらに重税令を出され、農民たちは年貢が収められず苦しんでいた。主人公の権兵衛が住む村でも若い衆が一揆を起こそうとするが、庄屋が説得して何とかその場を収め、国家老の鳩野豆太夫へ窮状を出すことにした。
ところが庄屋は国家老の屋敷でひどい仕打ちを受けてしまい、最早江戸藩邸にいる藩主に直訴するしかない、と代表者が数名江戸へ向かうことになった。
しかし公儀隠密によってこの動きを知った国家老の鳩野は、追っ手を差し向けこれを封じようとする。
元禄怪忌憚7
権兵衛の武器は「くわ」、「竹やり」、「かま」の3種類です。3つとも癖があり、さらに権兵衛自身も移動スピードが遅いので攻撃に慣れるまでに少し時間がかかると思います。

上記画像の「くわ」は大振りで隙が大きいですが、攻撃力は3つの武器の中で最も高いです。地上での連続攻撃後にボタンを離さず押しっぱなしにすることで強力な溜め攻撃が出せます。

奥義は自身を回転させながらくわを振り回し、周囲の敵を攻撃します。
元禄怪忌憚8
竹やりは攻撃速度が速いのが利点ですが、地上攻撃では真横にしか攻撃できません。攻撃範囲が狭いのがデメリットな武器です。敵が真横に並んでいる場合はこれで連続攻撃するとザクザク突けて気持ちいいんですけどね。

奥義では目にも留まらぬ速さで連続突きを繰り出します。
元禄怪忌憚9
かまは、放物線を描いて飛んでいく飛び道具です。離れた敵に有効な武器ですが、使用するごとに霊力ゲージを消費します。下段攻撃や上斬りなどでは消費しないので、上手く使えれば強力な武器となります。

奥義では大量のかまを投擲します。

また、権兵衛の居合い斬りは画面全体の敵にダメージを与えるほか、仲間を呼び出すというユニークな効果があります。呼び出された仲間は一定時間共に戦ってくれます。仲間は最高2人まで呼び出すことができます。


この物語はお百姓さんが主人公という、あまり見ない設定でかなりユニークに感じました。武器は農具、そして亡き妻が助力してくれるという点も面白く、農民が悪を成敗するというストーリーも痛快でした。

主人公の権兵衛は正直使いやすいキャラではないですが、ストーリー自体は四篇のなかで一番好きです。


元禄怪忌憚10
変わってこちらは七夜祟妖魔忍伝の冒頭。

抜け忍の主人公・嵐丸は狭い廃堂の中へ敵を誘い込み、一網打尽にすることに成功したが、敵の痺れ粉を吸ってしまい、気を失ってしまった。
目を覚ますとこの堂で祀られている白蛇の神が現れ、堂内で暴れ、神鏡を割った罰として7日後に嵐丸を取り殺すと告げた。そして嵐丸の首に蛇の姿で取り付く。
しかし嵐丸はある理由から、これから自分が属していた忍びの里へ行き首領を討つつもりでいた。白蛇の神は自分の祟りで嵐丸の命が尽きるよう、7日間嵐丸を守護することにした。
元禄怪忌憚11
嵐丸の武器は忍者らしく、「苦無(くない)」、「鎖鎌」、「爆雷」の3種類。

上記画像は苦無で攻撃しているシーン。
苦無は飛び道具で、高速で敵に向かって飛んでいきます。連射性能に優れ、空中でも出せてオートで飛んでいくのでかなり便利な武器ですが、投擲すると霊力ゲージが消費されます。
下段攻撃や上斬りなどでは消費されません。
便利さゆえについ連射してしまいがちですが、調子に乗って連射しすぎるとすぐに霊力ゲージがカラッポになってしまいます。使い方にセンスが問われる武器です。

奥義は空中高く跳びあがり、そこから下にいる敵に向かって無数の苦無を投擲します。
元禄怪忌憚12
鎖鎌は左右に飛ばして使うほか、ボタンを連打すると大きな円を描いて連続攻撃ができます。ただしこの攻撃は敵にヒットする度に霊力ゲージを消費してしまいます。周囲の敵を巻き込んで攻撃する際にはとても便利ですが、この武器も苦無同様、霊力ゲージに気を使う必要があります。

奥義は地中から上方向に鎖鎌を飛び出させます。操作によって攻撃範囲を広げることもできます。
元禄怪忌憚13
爆雷は斜め上に投擲する武器です。
攻撃力は3つの武器のうちで最も高いですが、普通に投げてもまず敵に当たりません(笑) 放物線を描いて飛んでいくわけでもないので、自分の斜め上に丁度敵がいてくれるか、巨大な敵が相手でないと当たりにくいという嫌な特性があります。しかも投擲すると大幅に霊力ゲージを消費します。
投擲するよりはダッシュ攻撃や上斬りに使ったほうがいいですね。下段攻撃だと時限爆弾となります。

奥義は自分の立っている位置で複数の爆雷を爆発させ周囲の敵を攻撃し、爆発が終わると「こっちだ」と言いながら空中から姿を現します。これがカッコよくてよく使ってました。これぞ忍者! 鬼助見習って。
元禄怪忌憚14
嵐丸は空中で奥義を出すと、白蛇を召喚することができます。この白蛇は口から炎を吐いて画面の端から端へと攻撃します。どの武器でも召喚することができます。
難点は召喚してから攻撃が始まるまで少し間が空くこと。
それでも大勢の敵を相手にする時には、苦無や鎖鎌より効果的な場合があるので上手く使いこなすと心強い攻撃手段となります。


この物語では嵐丸のキャラクターに惹かれましたね。いわゆるギャップ萌えというやつでしょうか。萌えではないんですけど。本当にかっこいい男というのはこういう奴のことなんじゃないかな…と。
白蛇の神も色々な意味で素敵でした。


元禄怪忌憚15
変わってこれは角隠女地獄の冒頭。

寺を抜け出した女好きの放蕩者の清吉は、美しい姫を口説いたつもりがひょんなことから鬼の娘に勘違いされ、夫婦になろうと迫られる。それを避けるため方便を垂れる清吉だったが、鬼の娘は真に受けて夫婦になる為に清吉を不思議な袋に入れて奔走することになるのだった。

元禄怪忌憚16
主人公の羅邪鬼(らじゃき)は「子供」、「大人」、「大鬼」の3つの姿に変化して戦います。
通常移動時は子供の状態です。

子供状態時はスピードがあり、動き回って敵を連続で攻撃していくのに向いています。特に地上戦に優れ、鍛錬を行うことで強力な地上攻撃が出せるようになります。

奥義は装備しているマサカリで敵をなぎ倒しながら進みます。比較的発動している時間が長く、その間は無敵状態なのでかなり役立つ技です。
元禄怪忌憚17
大人状態では、スピードは子供のときよりも落ちますが、攻撃力が上がります。武器もマサカリから金棒になり、リーチも伸びます。
□ボタンを連打すると、金棒を回転させて周囲の敵を連続攻撃できて非常に強力です。攻撃できる回数が半端ないので大ダメージを与えられます。空中でも出せるので、雑魚戦ならばこれだけでも終わらせてしまえます。

奥義は大きな火球を金棒でバットのように打って飛ばし、敵にぶつけます。鍛錬することによって火球がバウンドした後にコントロールできるようになります。
元禄怪忌憚18
大鬼状態は、化け猫のように常に霊力ゲージが減り続ける変わりに強力な攻撃が出せます。
拳での連続攻撃とフィニッシュのストレートで大ダメージを与えられます。つい「オラオラオラオラ…」とつぶやきたくなりますね。

奥義では火球となって高速移動し、止まった地点で爆発を起こして敵を攻撃します。


この物語はとにかく戦うのが楽しかったですね。羅邪鬼はほかの主人公よりも攻撃パターンが少し多く、色々なコンボを考えるのが面白かったです。使いやすいキャラでもありました。


以上ご紹介した四篇は短編物語となっていて、初回エンドまでは2時間ちょっとで到達できます。その後、すべての街道と魔窟(大勢の敵が出現するダンジョン)の結界が開放され、本編の親玉をすべて倒すと特別な装備品が手に入ります。それを身に着けてまたラスボスを倒すことでアナザーエンドが見られます。
私は四篇すべて魔窟を含めて完全クリアし、すべてのエンディングを見るまで55時間程かかりました。本編より時間がかかっています。

初回エンド以降は特にストーリーもなく、淡々と雑魚戦やボス戦を繰り返し鍛錬でキャラを強化していくだけなので飽きるかもしれません。そういう時は流儀を無双から修羅に変えることでまた違った戦い方を楽しめます。

四篇すべてのエンディングを見ると、隠れた伏線が種明かしされ特別なエンディングを見ることができます。正直四篇すべてを完全クリアするのは骨が折れましたが、お陰で『朧村正』の世界を十二分に堪能することができました。


総評:私のメガネにとてもかないました!!
私が四篇の中で一番好きなお話は七夜祟妖魔忍伝ですね。もし単品購入したいという方がいれば、これをおススメします。
ですがこれから朧村正を遊びたいという方には、本編とこの四篇がセットになったパッケージ版ソフトを強くおススメしますね。1つずつ購入するより割安になっていますし、ボリュームが満点なのでしばらくこれ一本で遊べますよ( ´∀`)つ プロダクトコードでダウンロードする形式のようなので、中古のセットパッケージ版ソフトでは使用済みの可能性が高く、元禄怪奇譚は遊べないかもしれないのでご注意ください。


当ブログをご覧頂きありがとうございました!

それでは また。

↑このページのトップヘ