朧村正は、2013年にマーベラスエンターテインメントから発売された、PS Vita用の2DアクションRPGです。企画・開発はヴァニラウェアが担当しました。
本作は2009年にWii用に発売された同タイトルに、追加要素を加えた移植作となっています。このVita版は約10万本のヒットセールスを記録しました。
その後4つのDLC(ダウンロードコンテンツ)が配信され、本編とそれがセットになったパッケージも発売されています。
このゲームではまず「流儀」という難易度選択を行います。
「無双」はバッサバッサと敵を斬り進んでいける無双モード。アクションが苦手な人でも特に詰まることがなくストーリーを進められる難易度です。
一方「修羅」は、ただボタンを連打しているだけでは進めない、ある程度のテクニックを要求される難易度。攻撃中に自動防御がされなくなったり、戦闘中に使用できるアイテムに制限がかかったりします。
この難易度はゲームを起動する毎に選べるので、無双でプレイして腕に自信がついたら修羅に挑戦してみる、ということもできます。
本作は2009年にWii用に発売された同タイトルに、追加要素を加えた移植作となっています。このVita版は約10万本のヒットセールスを記録しました。
その後4つのDLC(ダウンロードコンテンツ)が配信され、本編とそれがセットになったパッケージも発売されています。
このゲームではまず「流儀」という難易度選択を行います。
「無双」はバッサバッサと敵を斬り進んでいける無双モード。アクションが苦手な人でも特に詰まることがなくストーリーを進められる難易度です。
一方「修羅」は、ただボタンを連打しているだけでは進めない、ある程度のテクニックを要求される難易度。攻撃中に自動防御がされなくなったり、戦闘中に使用できるアイテムに制限がかかったりします。
この難易度はゲームを起動する毎に選べるので、無双でプレイして腕に自信がついたら修羅に挑戦してみる、ということもできます。
このゲームは移動と戦闘がシームレスに切り替わります。マップを移動していて敵と遭遇(エンカウント)すると、操作キャラが抜刀し、自動的に戦闘モードに切り替わります。
戦闘ではLスィックで移動、□ボタンで刀を振ります。地上では□ボタンを連打することで、連続攻撃が出せます。
このバッサバッサと敵を斬っていくのが本作の醍醐味で、まとめて敵を斬り倒す独特の爽快感を味わえます。
攻撃は空中でも行えます。ジャンプして斬り攻撃を行うほか、ダッシュ攻撃を出すこともできます。ダッシュ攻撃は一度に3回まで出せます。
戦闘ではLスィックで移動、□ボタンで刀を振ります。地上では□ボタンを連打することで、連続攻撃が出せます。
このバッサバッサと敵を斬っていくのが本作の醍醐味で、まとめて敵を斬り倒す独特の爽快感を味わえます。
攻撃は空中でも行えます。ジャンプして斬り攻撃を行うほか、ダッシュ攻撃を出すこともできます。ダッシュ攻撃は一度に3回まで出せます。
空中にいるときにLスティックの下+□ボタンで落下突きを出すことができます。
また、地上にいるときにLスティック上+□ボタンで斬り上げ攻撃が出せます。これを喰らった敵は空中に浮くので、そこをダッシュ攻撃で追い討ちし、落下突きで更に追い討ちをかけることもできます。
ほかにも下段斬りや溜め斬りなど、様々な攻撃方法があるので、自分なりのコンボを編み出すのもこのゲームの楽しみの一つです。
操作キャラは常に3本の刀を装備しています。このゲームでは100以上の刀が登場しますが、それぞれに必殺技が搭載されています。○ボタンを押すとその刀の「霊力ゲージ」を消費して発動されます。
□ボタンを押しっぱなしにすると防御体勢になります。このときに攻撃を防御すると、霊力ゲージが消費されます。 霊力ゲージはゼロになると刀が折れてしまい、攻撃力が激減し、さらに防御ができなくなります。
ほかの刀に持ち替えるとその折れた刀は鞘に収まった状態になり、時間経過とともにゲージが回復していきます。MAXまで回復するとまた使用できるようになります。
画面上部の刀のアイコンや霊力ゲージが光っているときに刀を持ち替えると画面全体の敵を攻撃する「居合い斬り」が放てます。これで複数の敵をまとめて倒すと、また格別の爽快感があります。
戦闘に勝利すると、経験値とお金が手に入ります。また、戦闘内容に応じてボーナスがつきます。
村や街道などのマップで人に出会うと話を聞くことができます。時代劇調の話し言葉が趣があっていいですね。
行商人に話しかけると買い物ができます。装備品のほか、回復アイテム、「料理」コマンドで使用する食材、料理のレシピ、地図など様々なものを売ってくれます。消費アイテムは最大9個まで持てます。
手持ちのアイテムを売ることはできません。
料亭や茶屋、そば処ではお金を払って食事ができます。食事をすると、HPが回復する上に、後述する「鍛冶」をするときに必要になってくる「生気」が手に入ります。
ボタンを押すごとに少しずつ減っていく料理のグラフィックと、食べている操作キャラの声がたまらなく食欲をそそるので、このゲームは深夜にはやらないほうがいいかもしれません(笑) 本当に美味そうに食べますからね~。
メニュー画面。
「料理」コマンドでは、食材を消費して料理を作ります。料理したものは道具として持ち歩けるもの、その場で食すものに分けられ、その場で食すものはキャラに特殊効果が付与されます。
作れる料理はレシピがあるもののみです。行商人から買ったり、宝箱から手に入れたりするにつれて増えていきます。
「忍袋」では、戦闘時や移動時に常に使える道具を5種類選べます。流儀が「無双」のときは戦闘中でもメニューボタンを開けば「道具」コマンドから手持ちの好きな道具の中から選んで使えますが、「修羅」のときは忍び袋に入っている道具しか使えません。そういう点でも修羅は難易度が高くなっています。
「鍛冶」コマンドでは、敵を倒したり、街道で拾って得た魂や先述した生気を使用して新たな刀を作ります。
作れる刀はチャート式になっていて、上に位置しているものから順に作成していく必要があります。下のほうになっていくにつれ、作れる刀はどんどん強力になっていきます。また、中にはここでは作れず、イベントで手に入れる刀もあります。
この刀作成が結構モチベーションになって、敵と戦うのが苦にならないんですよね。街道でも『スーパーマリオ』のコイン感覚で魂を拾っちゃいますし(笑)
ちなみに、男性主人公と女性主人公では作成チャートは異なります。
街道には「結界」が張られている場合があります。手持ちの刀で破壊できれば先へ進めますが、そうでない場合はイベントで新たな刀を入手する必要があります。
このゲームは二つの物語に分かれています。「百姫(ももひめ)」が主人公の「朧剣百鬼夜行」と、「鬼助(きすけ)」が主人公の「妖刀村正忍法帖」で、どちらを先にプレイしても良いという仕様になっています。
ストーリーはまったく別ですが、関連しているところがあり、物語を進めていくうちに徐々にそれが見えてきます。
こちらは百姫が主人公の朧剣百鬼夜行。
雪之丞という人物をかばって侵入者に斬られたはずが、なぜか生きている…。
気がつくと魂が肉体から離れ、そこには何者かに取り付かれた自分の姿が。
果たしてこの先どうなってしまうのか。
こちらは鬼助が主人公の妖刀村正忍法帖。
どうやら鬼助が忍の者であることがほかの忍者との会話で分かります。そして忍を抜けようとしている模様。
ところが当の本人は記憶喪失だった。
自分の名前すら覚えていない状態で、いきなり忍者の群れに襲われようとしています。この窮地を脱して逃げおおせることができるのか。
クリア後の感想としては、一言で言ってしまうと、とても面白かったです。
敵をどんどん斬って進む爽快感、ゲームの舞台の時代情緒を感じさせるキャラクターや台詞まわし、綿密に描かれたグラフィック、刀を増やしていく楽しさ。そしてストーリーも中々練られていて、レートが12歳以上対象のゲームですが、大人の私も十分楽しめました。
エンディングもそれぞれ3種類用意されていて、中々のボリュームだったと思います。ちなみに総プレイ時間は流儀を無双で通して約30時間です。修羅だともっとかかると思います。
欠点は、マップの使い回しが散見されたこと。特に洞窟は決まったパターンのものばかりで、どの位置に敵がいるのかある程度プレイすると分かってしまい、ちょっと萎えてしまいました。この点に関してはもうちょっと捻ったほうが良かったですね。
しかしボタンコンフィグも用意されていて、ユーザーフレンドリーにも優れていましたし、褒められる点はいくつもあるので良いゲームであったことには変わりないです。
Vita TV対応のソフトで良かった…。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
Vitaを持っている方なら是非一度プレイして頂きたいです。
ストーリーは私は鬼助のほうが好きですね。3種類のエンディング全てが正当なエンドとなっていて、プレイヤー側にどのエンドが最も納得がいくものとして受け入れるかを任せるという手法も斬新で好きです。
このゲームでヴァニラウェア社のファンになったので、今後の同社が携わったゲームにも注目していきたいと思います。
次回は4つのDLCのレビューをしたいと思います。
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
また、地上にいるときにLスティック上+□ボタンで斬り上げ攻撃が出せます。これを喰らった敵は空中に浮くので、そこをダッシュ攻撃で追い討ちし、落下突きで更に追い討ちをかけることもできます。
ほかにも下段斬りや溜め斬りなど、様々な攻撃方法があるので、自分なりのコンボを編み出すのもこのゲームの楽しみの一つです。
操作キャラは常に3本の刀を装備しています。このゲームでは100以上の刀が登場しますが、それぞれに必殺技が搭載されています。○ボタンを押すとその刀の「霊力ゲージ」を消費して発動されます。
□ボタンを押しっぱなしにすると防御体勢になります。このときに攻撃を防御すると、霊力ゲージが消費されます。 霊力ゲージはゼロになると刀が折れてしまい、攻撃力が激減し、さらに防御ができなくなります。
ほかの刀に持ち替えるとその折れた刀は鞘に収まった状態になり、時間経過とともにゲージが回復していきます。MAXまで回復するとまた使用できるようになります。
画面上部の刀のアイコンや霊力ゲージが光っているときに刀を持ち替えると画面全体の敵を攻撃する「居合い斬り」が放てます。これで複数の敵をまとめて倒すと、また格別の爽快感があります。
戦闘に勝利すると、経験値とお金が手に入ります。また、戦闘内容に応じてボーナスがつきます。
村や街道などのマップで人に出会うと話を聞くことができます。時代劇調の話し言葉が趣があっていいですね。
行商人に話しかけると買い物ができます。装備品のほか、回復アイテム、「料理」コマンドで使用する食材、料理のレシピ、地図など様々なものを売ってくれます。消費アイテムは最大9個まで持てます。
手持ちのアイテムを売ることはできません。
料亭や茶屋、そば処ではお金を払って食事ができます。食事をすると、HPが回復する上に、後述する「鍛冶」をするときに必要になってくる「生気」が手に入ります。
ボタンを押すごとに少しずつ減っていく料理のグラフィックと、食べている操作キャラの声がたまらなく食欲をそそるので、このゲームは深夜にはやらないほうがいいかもしれません(笑) 本当に美味そうに食べますからね~。
メニュー画面。
「料理」コマンドでは、食材を消費して料理を作ります。料理したものは道具として持ち歩けるもの、その場で食すものに分けられ、その場で食すものはキャラに特殊効果が付与されます。
作れる料理はレシピがあるもののみです。行商人から買ったり、宝箱から手に入れたりするにつれて増えていきます。
「忍袋」では、戦闘時や移動時に常に使える道具を5種類選べます。流儀が「無双」のときは戦闘中でもメニューボタンを開けば「道具」コマンドから手持ちの好きな道具の中から選んで使えますが、「修羅」のときは忍び袋に入っている道具しか使えません。そういう点でも修羅は難易度が高くなっています。
「鍛冶」コマンドでは、敵を倒したり、街道で拾って得た魂や先述した生気を使用して新たな刀を作ります。
作れる刀はチャート式になっていて、上に位置しているものから順に作成していく必要があります。下のほうになっていくにつれ、作れる刀はどんどん強力になっていきます。また、中にはここでは作れず、イベントで手に入れる刀もあります。
この刀作成が結構モチベーションになって、敵と戦うのが苦にならないんですよね。街道でも『スーパーマリオ』のコイン感覚で魂を拾っちゃいますし(笑)
ちなみに、男性主人公と女性主人公では作成チャートは異なります。
街道には「結界」が張られている場合があります。手持ちの刀で破壊できれば先へ進めますが、そうでない場合はイベントで新たな刀を入手する必要があります。
このゲームは二つの物語に分かれています。「百姫(ももひめ)」が主人公の「朧剣百鬼夜行」と、「鬼助(きすけ)」が主人公の「妖刀村正忍法帖」で、どちらを先にプレイしても良いという仕様になっています。
ストーリーはまったく別ですが、関連しているところがあり、物語を進めていくうちに徐々にそれが見えてきます。
こちらは百姫が主人公の朧剣百鬼夜行。
雪之丞という人物をかばって侵入者に斬られたはずが、なぜか生きている…。
気がつくと魂が肉体から離れ、そこには何者かに取り付かれた自分の姿が。
果たしてこの先どうなってしまうのか。
こちらは鬼助が主人公の妖刀村正忍法帖。
どうやら鬼助が忍の者であることがほかの忍者との会話で分かります。そして忍を抜けようとしている模様。
ところが当の本人は記憶喪失だった。
自分の名前すら覚えていない状態で、いきなり忍者の群れに襲われようとしています。この窮地を脱して逃げおおせることができるのか。
クリア後の感想としては、一言で言ってしまうと、とても面白かったです。
敵をどんどん斬って進む爽快感、ゲームの舞台の時代情緒を感じさせるキャラクターや台詞まわし、綿密に描かれたグラフィック、刀を増やしていく楽しさ。そしてストーリーも中々練られていて、レートが12歳以上対象のゲームですが、大人の私も十分楽しめました。
エンディングもそれぞれ3種類用意されていて、中々のボリュームだったと思います。ちなみに総プレイ時間は流儀を無双で通して約30時間です。修羅だともっとかかると思います。
欠点は、マップの使い回しが散見されたこと。特に洞窟は決まったパターンのものばかりで、どの位置に敵がいるのかある程度プレイすると分かってしまい、ちょっと萎えてしまいました。この点に関してはもうちょっと捻ったほうが良かったですね。
しかしボタンコンフィグも用意されていて、ユーザーフレンドリーにも優れていましたし、褒められる点はいくつもあるので良いゲームであったことには変わりないです。
Vita TV対応のソフトで良かった…。
総評:私のメガネにとてもかないました!!
Vitaを持っている方なら是非一度プレイして頂きたいです。
ストーリーは私は鬼助のほうが好きですね。3種類のエンディング全てが正当なエンドとなっていて、プレイヤー側にどのエンドが最も納得がいくものとして受け入れるかを任せるという手法も斬新で好きです。
このゲームでヴァニラウェア社のファンになったので、今後の同社が携わったゲームにも注目していきたいと思います。
次回は4つのDLCのレビューをしたいと思います。
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。