ダウンタウン熱血行進曲 どこでも大運動会は、1992年にテクノスジャパンから発売された、ゲームボーイ用のアクションゲームです。
1990年に発売されたファミコン版のリメイク移植作品となっています。
これは兄が買ってきたソフトで、ファミコン版が面白かったのでゲームボーイ版が出たら買おうと思っていたのに先を越されてしまいました。まあ、お陰でタダで遊ぶことが出来たわけですが(笑)
今作は競技数が5つになっています。ファミコン版では4つでしたが、「たまわりきょうそう」がなくなった代わりに「かくとう パンくい」と「ばくだん おにごっこ」の2種目が追加されています。
また、ファミコン版では1人プレイ時には好きな種目だけを選んで遊ぶことができませんでしたが、今作は1人プレイでも好きな種目のみ遊ぶことができます。まあゲームボーイは基本、1人で遊ぶハードなので、これは開発側のありがたい処置でしたね。
「クロスカントリー」。
コースに変更はありませんが、コースのグラフィックが粗くなっていたり、障害物の大きさが小さくなっていたりして、さらに画面が白黒なので全体的にちょっと見づらくなっています。コース途中の家の中で、奥さんや旦那さんの頭の上に乗ってもグラフィックの変化が起こらなくなったりもしています。
ファミコン版では体力はゲージで表示されていましたが、今作では数字表示に変わっていて、さらに選手の名前の代わりにプレイヤーナンバーを表示しているため、誰が誰だかわからなくなる事があります。顔グラフィックで判断するしかないですね。
また、今作では選手が画面外にスクロールアウトしてもコースアウトにならなくなりました。ゲームボーイの画面が小さくて、スクロールアウトしまくってしまいますからね…。
新種目「かくとう パンくい」。
これは1本のフランスパンを口に入れて、咀嚼しきって食べ終えた選手が勝ちという種目です。
もちろん食べている最中はほかのチームの選手に妨害を受けます。妨害を受けるとパンを吐き出してしまい、そのパンめがけてまた選手たちが群がります。
なので、まずほかの選手を攻撃して、全滅させてからパンを食べるのが確実に勝てる方法です。
リアルじゃ絶対やりたくねえ!!!
他人が口に入れて咀嚼したパンを吐き出させて、自分が食べるとか生理的、衛生的に嫌すぎる!! これ下手すると病気になるんじゃないんですか?? 不良たちは病気など恐れないのか…。
「しょうがい べや」。
これはファミコン版でもあった競技ですが、部屋の構成がかなり変わっています。数箇所の部屋が削除され、代わりに2つの部屋が新設されました。これが一つ目の凍って滑る床と巨大針のトラップ部屋。
これが巨大扇風機部屋。なんか昔の体当たり系バラエティ番組でこういうのありましたねぇ。
ちなみに扇風機に触れると吹っ飛ばされます。
新競技「ばくだん おにごっこ」。
まずルーレットでランダムに選ばれた選手が鬼となり、爆弾を持たされます。爆弾はダウンした選手になすりつけることができ、一定時間爆弾を保持し続けるか制限時間終了で爆弾は爆発します。このとき爆弾を持っていた選手が負けとなります。
この競技では体力の概念がないのでいくらでも殴りあうことができますが、爆弾が爆発したときに爆弾を持っていた選手は体力が0になり、その爆風に巻き込まれた選手は体力が半分となり、次回の競技出場に大きな痛手を被ります。
この競技は扉から出てくる巨大な手のトラップや、移動スピードとジャンプ力が極端に落ちるDANGERゾーンがあるため、余裕をこいているといつの間にかダウンして爆弾をなすりつけられるという結構な緊張感を味わえます。これは有人対戦でやると盛り上がりそうですね~!
「かちぬき かくとう」。
おなじみの人気競技ですね。敵選手の体力を0にするか、リングアウトさせると勝ちというシンプルなルールの格闘競技です。
今作では、「爆弾パンチ」や「爆魔龍神脚」などの突っ込む系の技がフェンスに当たると、自動的に選手が方向転換してくれるようになりました。入力のタイミングも甘くなったので、フェンスのあるゾーンでこれらの技を連続で出しているだけで敵選手を蹂躙できます。
反面、ダウンした選手を持ち上げづらくなりました。ダウンさせて持ち上げて、リング外に投げて勝利ー、という方法を取りづらくなってしまいました。連合の「くまだ」の存在価値が…。
全競技が終わると、各個人賞の発表です。
ファミコン版では選手名が出るだけでしたが、今作では受賞選手が画面に出てきて、ジャンプしたり、Vサインをしたり、クラッカーを鳴らしたりと、様々なアクションで喜びを表現してくれます。
そして優勝チーム発表。
ファミコン版ではここで負けた3チームのキャプテンが吹っ飛ぶという演出が入りましたが、今作では残念ながらカットされています。
ゲーム中色々カットされた部分もありますが、新競技のほかにも追加された要素も。
ファミコン版では熱血チームだけ優勝するとエンディングが見られましたが、今作では4チーム全てにエンディングが用意されています。
また、熱血チームで優勝すると、「てくのすチーム」という新チームが熱血チームの代わりに出場します。
ですが、各選手の能力は熱血チームの面々と同じなので、あくまで名前と顔グラフィックが違うというだけのオマケです。
棒で殴っているのが「てくのすチーム」の「よしはら」。およそくにおくんシリーズの人物らしからぬ、異形の顔面の持ち主です。
また、連合チームで優勝すると、「ゆめみチーム」が熱血チームの代わりに現れます。
このチームは冷峰チームと同じ能力を持つ選手が揃っている、強力なチームです。
「ゆめみチーム」のキャプテンの「じじい」。爆魔龍神脚を決めているのがそうです。龍一とあたれば夢の爆魔龍神脚合戦が見られます。
このゲームは、ゲームハードのスペックの制約上、カットされた部分をほかの点で補おうとしている開発側の意気込みを感じた意欲的な作品でした。
COMの強さもファミコン版より落ちていて、狭い画面内で理不尽なやられ方をしないように考慮されているとも感じました。
総評:私のメガネにかないました!
4チームにエンディングが用意されていたことと、隠しチームの存在はちょっと嬉しかったですね。気軽に1人で勝ち抜き格闘を楽しめるのも良かったです。
ですが熱血行進曲は、やはり1人よりも友達や兄弟やらで複数人で遊ぶのが一番楽しいですね。
当ブログをご覧頂きありがとうございました!
それでは また。
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